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まだ存在していない麻雀用語

麻雀は専門用語が多いゲームだと思う。

イーシャンテン先切りして安牌持ってたら、即テンパイ曲げたら一発ツモった。」

この文章だけで7つも麻雀用語を使っている。多すぎる。

専門用語が多すぎて初心者の敷居が高いとよく言われる。その通りだ。

一方で、逆にある程度入門し終えて麻雀をガツガツ勉強していくぞ!という人にとっては戦術面では色々な用語あった方がいい。

なぜなら用語があることで、麻雀戦術における微妙な状況やニュアンスを共有しやすくなるからだ。

プレイヤーで共有できる言葉が多くなれば多くなるほど、議論や研究も進む。

以前、ZEROさんという鉄強天鳳プレイヤー(現:最高位戦日本プロ麻雀協会 沖中祐也プロ )が、「トイトイダッシュ」という言葉を生み出した。

トイトイダッシュは手牌に4トイツ存在するタイミングで両面ターツ等を壊してトイトイに決め打ちする動きを指す。

ZEROさんの影響力により徐々に広まったこの用語、知っている人も多いだろう。

この言葉が存在する前からも、「4トイツの場合七対子にするかトイトイにするか」という議論は存在した。しかしこの用語があれば「これはトイトイダッシュするか?」というだけで議論ができる。

用語があった方が議論が始まるキッカケにもなりやすいし、状況をいちいち言葉で説明するコストも下がる。

最低限のルール系の用語は初心者のハードルになるが、ガチガチの戦術系の用語であれば、そもそも戦術を学ぶくらいやりこみたい人が触れるだけなので、高い敷居にもなりにくい。

というわけでこの記事では、まだ存在していないけど、こういう用語あったらいいなという4つの架空の用語説明をしていく。

着順の上がるアガリと上がらないアガリの差別化

オーラスだと「アガリトップ」や「マンツモ二着」のように自分のアガリによる着順上昇を形用する言葉がよく使われる。ただ、オーラス以外の状況だとこういった言葉はあまり使われない。

しかし、特に南場においてはそのアガリで着順が上がるのか、上がるとしたらどれだけ上がるのか、という情報が重要になることもある。

同じ「3着の状況からの8000点のロンアガリ」でも、着順が上がらないのと着順が上がるのでは価値が異なる。

もしかすると、着順が上がらないならリーチして無理やり打点を取りに行くが、ロンでも3→1まで2着順上がる点数状況ならダマテンに構える、という戦術もあるかもしれない。

特に4→1のアガリは点数問わずオーラス時の期待順位点だけで絶大なリターンのあるアガリになるため、特にこのタイプのアガリには普通のアガリと差別化できる特定の名前を付けたいと思っている。

ただ、私にはネーミングセンスがないので、実際になんという用語を当てればいいのかは分からない。
麻雀なので中国由来で(着順が)一気に上に上昇するイメージだと「滝登り」とかだろうか?「滝登りなので流石にダマ」みたいな。

他にいい言葉があれば教えてほしい。

役牌をポンはしないけど役牌バックにはする戦術

比較的点数に余裕がある際などに、役牌トイツの手で役牌はポンしないが他の部分からなら鳴いていきたい、という場合がある。

役牌をポンしてしまうと安牌が少なくなって放銃しやすいので、テンパイギリギリまで安牌(役牌)は持っていたい。そして安牌が確保できているならアガリを見てスピードアップはしたい、という絶妙な攻め方をしたいケースだ。

發はスルーだけど6pはチー

↑の牌姿で1枚目の發はスルーするが、6pだけはチーする、といった戦術だ。役牌を確定させるよりもバックを敢えて選ぶ一般的な攻め方とは逆の鳴き方になる。ラス回避が重要な麻雀だと比較的よくある動きだ。

敢えてバックにするという特殊な動きなので個別に用語があると良い気がする。

個人的には「(役牌の)盾を構えながら進む」というイメージがあるのだけど、一言でいい言葉が思いつかない。シンプルにバック進行とかでもいい気はする。

瞬間着順が下がるリーチ

下との点差が1000点未満で、リーチ棒を出すとその瞬間着順が下がるようなリーチは、他のリーチとは区別した用語があるとより扱いやすくなる気がする。

普通なら打つようなリーチでも、この場合なら打たない、という風に戦術の議論がしやすくなるので、何らかの用語で普通のリーチと区別したい。

「ダウンリーチ」とか「落ちリー」とか安直な言葉でも、「これは落ちリーだから打たない」みたいに手軽に使えそうなので良さそう。

オリてたらテンパイ形が出来てたとき

リーチに対して安牌を切ってオリていると、ごく稀にオリている途中にテンパイすることがある。

押し返しを狙っているのではなく、ひたすらオリていたらたまたまツモが良くてテンパイ形になった場合だ。

そこから押し返すつもりもなく、次に何か危ない牌を引いたらオリるつもりでいる。そんなテンパイ形を表す用語がほしい。

これに似たような用語で「仮テン」という言葉がある。

ただこちらは「待ちや打点が悪いので、テンパイにはするけど変化が欲しい」というニュアンスを含んでいる。
あくまでも本人がアガリに向かっている中で仮のテンパイを取っているということだ。

それに対して今回のテンパイは「まったくアガリに向かっておらず、オリを選び続けていたらたまたまテンパイの形になった」だけで、アガリに向かう意思は含まれてない。その後も危険な牌を引いたらオリて即崩すようなテンパイだ。

アガリに向かっていないのにテンパイ形になるというレアなテンパイなので、他のテンパイとは区別する用語があると説明しやすくなるような気がする。

「オリてたらテンパイになった」で「オリテン」でいいだろうか。
「オリテンツモった」とか、リーチした側にとってはたまったものではないが。


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