記憶の回復
10代の頃、私は薬物を毎日のように使用していた時、いつも記憶を無くしていました。夜からシンナーを吸って、他の薬も混ぜたりしました。次の日の昼頃眠りから目が覚めると同時にシラフが始まる。(自分がなぜここにいるのかわからない時なんてしょっちゅうでした。)それが四年くらい続きました。中学1年の頃からお酒も飲んでいたので(それも記憶がなくなるまで)、記憶がない10代の生活が続きました。
だから過去のことをあまりよく覚えていないのは当たり前なんです。
私の薬物使用期間、お酒も含めると10代のほとんどです。
多くの人は薬物使用10年、20年、30年とさまざまです。記憶を飛ばさないように薬物を使用していても記憶障害は起こります。
しかし、私は30歳でイエスキリストを信じて救われました。同時に、壊れた人間関係や古い友人や家族との関係の回復に恵まれました。そこから記憶のパズルがはまり出していく経験をしました。
現実に起きたことが、薬物使用の影響によって曖昧な記憶となり、いつかそれを直接人伝てに見聞きすることで取り戻され回復する記憶と、超自然的に感覚によってはまっていく記憶のパズルのようなものがあると私は思っています。
どちらにしても良い精神状態の表れだと私は信じていて、私の中でこれは、神様の奇跡のギフトだと思っています。
そんな私が今、楽しみながら取り組んでいるのは、聖書の暗唱聖句です。それも一節や二節とかではなく、今取り組んでいるのは詩篇119編の暗唱聖句です。この詩篇は一節から176節ある詩篇の中でもいちばん長い詩です。早口で読んでも20分くらいはかかるのではないでしょうか。
私はこれまで自分の記憶が薬物依存によって犯された後遺症だと認めていました。でも、人を創られた神様は人間を回復へと導いてくださるのです。
そして、神様のことばを昼も夜も口ずさむことは私たちの力です。これは確信をもって言えることです。
記憶力が悪いと諦めてしまわずに、神様のことばを記憶に留めて、回復の道を歩む自信を持ちましょう。
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