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短行詩 連作三篇

 薄明

苦しみを抜けた透明がある
苛烈な闇と光とを超えた明るさがある
それは 希望というよりは
いたわりのようにある

 掌

あなたの分けてくれた手のひらの熱は
いまもわたしをめぐっている

いま わたしは透明な手をにぎる
心にもふれえた気がする

 無為

あなたかなたに
地のそこに ここそこに
ひかりはそそぐ
伸ばせぬ手にも
差し出した手にさえも

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