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短歌

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2024年3月の記事一覧

短歌(2023年12月)

短歌(2023年12月)

蜜柑の木に烏飛び乗り烏珠(ぬばたま)の黒い瞳がゆれる昼下がり
(2024/1/15 神戸新聞文芸・入選)

寝坊してメイクも途中で出てきてもそれを遠慮なく言えるしあわせ

きみといる心ほどけるこの空間これがわたしのしあわせなのだ、と

電車にてスマホの画面にうつりこむ小さな雲らをぼうっとみつめる

短歌(2023年11月)

短歌(2023年11月)

もう知らぬ街だと思ったふるさとは変わらぬ顔で迎えてくれた

よく夢にみるふるさとの道をまた歩いた日それもまた夢かと

声援でビリビリ揺れる家、我らと歴史を揺らした選手たち

大歓喜の日本一から一夜明け 空からも祝いのビールかけ

短歌(2023年10月)

短歌(2023年10月)

雨の音だけが小さく響く朝靴音鳴らし瞼を閉じる

散歩中いつもの花壇覗き込み朝露光る葉に吸い込まれる

いつまでも胸の内にはめいっぱい駆け回るきみ撫でられるきみ
(2024/2/26 神戸新聞文芸・入選)