映画備忘録③ 三度目の殺人/ライフ

 土日は本当に最低限しか外に出ないインドア生活を送ったのですが、やっぱり観ちゃうよねー映画。

 ということで忘れないうちに感想を。

■三度目の殺人

 それは、ありふれた裁判のはずだった。殺人の前科がある三隅(役所広司)が、解雇された工場の社長を殺し、火をつけた容疑で起訴された。犯行も自供し死刑はほぼ確実。しかし、弁護を担当することになった重盛(福山雅治)は、なんとか無期懲役に持ちこむため調査を始める。
何かが、おかしい。調査を進めるにつれ、重盛の中で違和感が生まれていく。三隅の供述が、会うたびに変わるのだ。金目当ての私欲な殺人のはずが、週刊誌の取材では被害者の妻・美津江(斉藤由貴)に頼まれたと答え、動機さえも二転三転していく。さらには、被害者の娘・咲江(広瀬すず)と三隅の接点が浮かび上がる。重盛がふたりの関係を探っていくうちに、ある秘密に辿り着く。
なぜ殺したのか? 本当に彼が殺したのか? 得体の知れない三隅の闇に呑みこまれていく重盛。弁護に必ずしも真実は必要ない。そう信じていた弁護士が、初めて心の底から知りたいと願う。その先に待ち受ける慟哭の真実とは?(映画ホームページから抜粋)

 これは三隅役の役所さんの迫力がすごかったなー…。

 これまでわたしは、裁判を傍聴したり、弁護士や検察官と話したりすることも多かったんですけど、
 何より「公判前整理手続き」の描写が「おぉぉぉ…リアリティ……」って感じでした。「しかるべく」とか、検察側が弁護側の申請証拠を認めないとか。

 裁判前に裁判官・検察官・弁護士で話し合う「公判前整理手続き」で、もう大体のあらすじはつくられちゃうんじゃないか、って思うんですよね。「裁判員裁判」の公判は、それを裁判所という舞台の上で演じてるんじゃないか、ってこと。

 だから「三度目の殺人」みたいに、公判途中で被告人が否認に一転するのは、書いていたあらすじが変わってしまうので避けたい、みたいな。


 たくさん、ひどい犯罪の裁判を聞いてきて、わたしは「生まれてこないほうがよかった人間がいる」のかどうか、もうハッキリ言えなくなってしまった気がする。
 じゃあわたしが「よかった人間」なのかも分からないし。(でもできれば、「よかった人間」でいたいと思う)

 でも、咲江ちゃんを救ってくれたはずの三隅を死刑にすることがよかったのかどうか……死刑制度についても考えさせられる映画だった。「裁く」ってなんなんだろうなぁ。


■ライフ

 たぶん、わたし、間違って借りたんだと思う。笑

 エイリアン系の映画が苦手なんですが、まさにそれでした。

 ごめんなさい苦手すぎて途中から早回しで観てしまったんですけど…!でも、ラストを観ても「人間っておごっちゃいけないんだな」ってことです。

 平和が一番。まず人間同士が仲良くできるようになってから、地球外生命体を探しましょう…………

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