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学び

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#展覧会レビュー

オラファー・エリアソン「ときに川は橋となる」超おすすめ

オラファー・エリアソンの個展「ときに川は橋となる」がめちゃくちゃよかった……。半日休をとって平日に行ってきたんだけど、空いてる平日に行くのを全力でオススメする。全部の展示をじっくり見られたし、光のアートを独り占めできる時間もあった。 この展覧会のテーマは、気候変動やサステナブル。公式HPには、 オラファー・エリアソン(1967年生まれ)はアートを介したサステナブルな世界の実現に向けた試みで、国際的に高い評価を得てきました。本展覧会は、エリアソンの再生可能エネルギーへの関心

行きたかった和食展…ガイドブックめちゃ面白い

3月14日から6月14日まで開催予定だった「和食 ~日本の自然、人々の知恵~」。前売り券まで買って楽しみにしていたのに、ほんとにほんとに残念ながら中止になってしまった…。 どんな内容だったのか気になるので、公式ガイドブックをお取り寄せ。このガイドブックがめちゃくちゃ面白かった~!ごはんが好きな人なら誰でも「へー!」となるところが多いと思う。 てっきり日本全国の水はぜーんぶ軟水なんだと思ってたら、地域によっては中硬水のところもあるのも初めて知った。しかもそれが沖縄・熊本、関

あいトリレビュー④四間道・円頓寺 重いテーマに言葉を失う

あいちトリエンナーレレビュー、ラストです。名古屋駅から歩こうと思えば歩ける……ぐらいの四間道・円頓寺エリアについて書きます。 これまでのレビューは「情の時代」に着目した作品について振り返った①アートで社会課題をとらえなおす、喜楽亭に圧倒された豊田エリア②旅館と戦争の記憶が一体化、名古屋市美術館で考えた③生まれる・産む、ジェンダーとはの3本。 四間道・円頓寺エリアは商店街や長屋、県の指定文化財がアートの舞台になっていてとても面白かった。観光や出張ついでにふらっと行けそうだっ

あいトリレビュー③名古屋市美術館 産む・生まれる、ジェンダーとは

「産む」とか「生まれる」という生物としての「生」とか、社会的な意味での性、ジェンダーとかを考えさせる展示が多かったな~という印象の名古屋市美術館エリア。 シャーレの中の刺繡のモチーフは、染色体で…入ってすぐにあるのが、シャーレのような布のオブジェが天井からつり下げられている碓井ゆいさんの「ガラスの中で」。作品タイトルの英語名は「in vitro」。医療系の論文で勉強したなぁ…と遠い目(試験管レベルの実験などはin vitroで表現されるので)。 シャーレの中に刺繡されてい

死の影や不在を感じさせるボルタンスキー展

9月2日までのボルタンスキー展に滑り込んできた。(会期終了間際に「うわ!もう終わる!」って慌てるクセをなんとかしたい。始まった時には覚えてるのになぁ…反省) でも、空いてる夜の時間を狙ったのがよかったのか、混雑はそれほどでもなかった。 作品のタイトルやキャプションは全く置いてなくって、会場で配られるタブロイド新聞を手に、作品を鑑賞していくスタイル。 まず最初の「咳する男」の映像作品で、こっちまで苦しくなる……かぶりものをした男が、ただただ咳き込み、血を吐くという……ボル

女のひと大好き!が伝わってくるクリムト 額縁好きにもたまらん

めちゃくちゃ楽しみにしていたクリムト展。実はGW中に行ったので今更ながら振り返りを…… いやぁ本当に豪華だった。クリムトの描く女性の官能的な表情、ほれぼれしちゃう。 ポスターにもなっている<ユディトⅠ>は想像以上によかった~。 これまで写真とかでは上半身部分しか見たことがなくて、ホロフェルネスの首があんなにリアルに描かれているのは知らなかった… わたしが美術館に行く理由のひとつに「絵の額縁が見たい」があるんだけど、(その絵がどんな風に愛されているのか・大事にされているの

世界報道写真展 フィリピンの川と自分が、つながっていること

毎年、訪れるのがギリギリになってしまう世界報道写真展。今年は(も)最終日に滑り込んだ。大賞を取ったのは移民をテーマとした1枚。 わたしが印象に残った1枚はマリオ・クルス氏が撮影した↓の写真。写真展行けない…って方はぜひアクセスして見てみてほしい~ プラスチックのゴミだらけの川。汚れたマットレスの上に寝転ぶ男の子。彼はリサイクルできるプラスチックを探しているんだとか。 フィリピンのパッシグ川は、2017年のネイチャーコミュニケーションズによる「世界で最も汚された20河川」

将軍のヘタウマな絵「へそまがり日本美術」展

へそまがり日本美術。終わってしまう前に滑り込んできました(5月12日まで!)。 いやーとってもよかった。かなり展示替えがあったみたいだから、前期も行きたかったなぁ。 簡単に言うと、「へそまがりな感性」から日本美術を見返そう!という展示です。 <みどころ1> 日本初!「へそまがり」で美術史を俯瞰する展覧会。 中世の水墨画から現代のヘタウマ漫画まで、日本人の「へそまがりな感性」が生んだ絵画の数々を展望する初めての展覧会です。 <みどころ2> 破壊力のある作品が勢ぞろい!「お

写真の力と世界のリアル 報道写真展2018

滑り込みセーフ!で8月5日までの世界報道写真展2018に行ってきた。 大阪に異動になってからは毎年見られていて(地方勤務の時はなかなか見に行けなかった…やっぱり都会は展覧会が充実していて本当にうらやましい)、最初の頃は「おぉ…こんな瞬間を切り取っていて…写真の力ってすごい…!」とただただ思っていたんだけど、 なんだか今年は例年にもまして、苦しい写真がより苦しく感じてしまった。 大賞は、ロナルド・シュミットさんの写真。ベネズエラで、ニコラス・マドゥロ大統領へ