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学び

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#読書

カラーになった「戦争」 記憶の解凍で自分ごとになる

当時広島の高校生だった庭田杏珠さんと、東大の渡邉英徳さんの「記憶の解凍」プロジェクトが、『AIとカラー化した写真でよみがえる戦前・戦争』の1冊にまとまった。 白黒写真を、AIと、当時を経験した人たちの証言や資料などをもとに、手作業で彩色してカラー化するのが「記憶の解凍」プロジェクト。 渡邉先生が以前、Twitterでシェアしたカラーのきのこ雲の写真を見たとき、今までよりも「これは本当にあったことなんだ」と強く感じて目が離せなくなった。 プロジェクトのうち350枚がおさめ

美術館に行くのが楽しくなる1冊 絵に会いに旅に出たい…

家にこもっていたこの数カ月、旅の写真を見返しては「あ~ここでも、あそこでも美術館で過ごしたなぁ」と感慨にふけっていた。 子どもの頃は「美術館は静かで息苦しいし、絵は描いている方が楽しい」派だったのに、働き始めて旅のかたわらアートを観る・体験するようになってから、美術館って楽しい……!!と思うように。「鑑賞するってけっこう身体全体をつかうんだな」とも感じた。(美術館に行ったあとって、絵に圧倒されたり、「うぉぉぉ」って興奮したり、エネルギーごっそり吸い取られて疲れたり……ってこ

『よかれと思ってやったのに』 男女で違う「受け止め方」

これまで1200人の恋バナを聞いてきたという桃山商事・清田隆之さん(代表)。1200件の中には、別人の恋バナなのにすっごく似てる男の人への「モヤモヤ」があったそう。このたび出版された『よかれと思ってやったのに 男たちの「失敗学」入門』は、男性の「あるある」をテーマ分けして、「心の身だしなみにしてほしい」とまとめられたものです。 ・「カギどこだっけ?」「今、何時?」とか〝小さな面倒を押しつけてくる男たち〟 ・仕事の打ち上げに行っただけ、仕事の相談をしただけなのに「俺に気がある

「泣くな研修医」でボロボロ泣いた 新人にエールをくれるお話

外科医で(いまは京都大大学院で勉強中で)、お仕事しながら医療記事をバンバン書いて読者・社会の役に立つ情報を発信している中山祐次郎先生。 患者さんと医療者のギャップをできるだけなくそうと、昨年8月には「医者の本音」を出しています。 いろんなイベントにも出演されていて、どんな時間の使い方してるの…?って感じなんですが、今度は、「泣くな研修医」(幻冬舎)という「初の小説」を出したというではないですか……!! 傷ついた体、救えない命――。なんでこんなに無力なんだ、俺。雨野隆