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床に寝転がったまま溶けていこう(火星うお座期:2022/4/15~2022/5/25)

がんばらない。

この記事の趣旨は以上です。今すぐにブラウザを閉じて、床に寝転がりながら溶けてしまいましょう。
「言われなくてもすでにダレているが!?」という人は、すでにこの記事の内容を達成済みです。記事の続きを読むだけでもカロリーは消費するので、そのままGW明けまでダレ続けていてください。
「いやでも今もやるべきことに追われてるんだ!」という人は、この記事を読まなくてもいいので、いったん落ち着きましょう。

2022年4月15日から5月25日にかけて、火星はうお座を通過します。
うお座は「世界と一つになる」星座です。いきなりわけのわかんない表現をぶっこんできたな感がありますが、自分と世界との境界線を取っ払えばいいだけです。ますますわけがわかんないですね。
一方で、わかる人もいるかもしれません。わかってもわかんなくてもいい、わかろうとしてもわかんないままでもいい……それがうお座です。
この記事は終始こんなノリです。「今回は別に伝わらなくていいか~」というゆるい気持ちで書いています。なので読んでもいいですし、読まなくてもいいです。どっちでも同じです。
……という態度を「あえてとろう」というのが、この記事の趣旨になります。

ちなみに、うお座生まれの人限定ではなくて、創作をやっている人全般に向けた内容です。

そもそも火星ってなに?

占星術的にものすごくざっくりと言うと、火星は生き残るための武器です。本能をあおり、命を燃やす着火剤です。目の前の環境を切り拓き、自分自身を切り裂く刃です。持て余しているとくすぶり、押し入れにしまい込んでいると生き血を求め、すべてを破壊し尽くすこともあります。

火星をちゃんと使ってあげることで、「がんばってもがんばらなくてもいい」「やってもやらなくても同じ」と腹をくくることができます。ちなみに、これらの言葉にはネガティブな意味もポジティブな意味も特になくて、とりあえず楽なほうを選択するか~と力を抜くための方便にすぎません。
腹をくくることは、「いいネタが降ってくるか」「原稿をやりたくなるか」「だれかに作品を見てもらえるか」「感想をもらえるか」等々、自分ではコントロールできない要素だらけの創作活動を、心折れずに続けていく上で必須の要素でしょう。“必須”という言い回しは、なんだか強すぎるような気もしますが……。

というわけで、「火星を活用することで心身ともに健やかな創作マンになれたらいいし、なれなくてもいいかな~」がこの記事の目的になります。

虚無をしよう

火星は1.5~2年間かけて太陽の周りを公転します。

いわゆる12星座は黄道(太陽の通り道)上の位置を表していて、おひつじ座から始まりうお座で終わります。

今回、おひつじ座を起点として火星が太陽の周りを一周する期間は、「2020年6月28日~2022年5月25日」です。
つまり、火星がうお座にいる今は、この周期の終わり際のわけです。クライマックス(いて座~やぎ座)を通り過ぎて、エンディングが流れて(みずがめ座)、スタッフロールが流れているタイミングがうお座になります。

火星がうお座を運行する期間は、2022年4月15日~5月25日です。

「なにかに取り組んで成し遂げる」という物語はすでに終わったあとで、すでに結果をくつがえせないところまできています。といっても、無数の“小さな始まり”と“小さな終わり」を繰り返していくことが人生なので、大げさにとらえる必要はないです。というより、大変そうに思えるものごとであっても人生万事些事、というのがうお座かもしれません。
火星みずがめ座の記事で「制作物を世に放て」的なことを書いた気がするので、「制作物はすでに手元から離れたあとである」という前提のもとで話を進めていきたいです。なお、「完成品」または「あと少しで完成しそうな作品」がある場合は、火星がうお座の期間中に脱稿まで持っていくのもおすすめです。
そして、「これ以上こね繰り返し続けても、満足のいく作品にならないな」とあきらめてしまうことも悪くないです。完成させることが成長につながるとはいえ、成長ばかりを追いかけ続ける人生も窮屈ですし。

どんな結末を迎えようと、“手放すこと”もまたうお座でやりたいことです。発表するなり、発表せずに完成だけさせるなり、ボツにするなり……今まで取り組んできた制作物が完全に手元を離れて、ようやく新しいものごとを始める余地が生じるからです。
せっかちな人は「じゃあさっそく次の作品に手をつけるか!」となるかもしれませんが、火星うお座の期間中は「なにもしないこと」も大事です。虚無をしましょう。
ひたむきにがんばり続けるよりも、「力む/力を抜く」のメリハリをつけたほうが、ものごとの進捗はよくなります。ダラダラ続けるよりは、やる気と元気のあるときにばーっとやったほうが速いですし。人生にメリハリをつけていくこともまた、火星のはたらきの一つでしょう。

「がんばらない」をがんばらない

さて、「『がんばらないこと』『力を抜くこと』が大事」と言われたところで、なにもしないのは落ち着かなかったり、そもそもどうやって力を抜けばいいのかわからない人もいるかと思います。
とはいえ、「がんばって『がんばらない』をする」のは本末転倒な気もします。そういう場合は、“あきらめて”がんばってしまうのも一つの手です。あきらめてしまえば、余計な力は抜けるので。
「『がんばらない』ようにがんばる」よりも、「『がんばらない』をがんばらない」ほうが、「がんばらない」状態に近いわけです。書いていて自分でもよくわからなくなってきた。

とにかく、ものごとがなんとなくうまくいかないときに「がんばってるな」「力んでるな」という感覚があったら、いったん「まあいいか」と手を引いてみることをおすすめします。
かく言う私も、この記事を火星がうお座に入るまでに書き上げることができなかったのですが、「まあいいか明日で」で堂々と遅刻投稿しました。それでよかったのかどうかわかりませんが、答えのないものごとに対して無理に答えを求めないこともまた、うお座でしょう。
こんなふうに煙に巻く気満々で書いている記事なので、「がんばって理解する必要も、眠いのを我慢して読む必要もないな……」とスマホをぶん投げて、床に寝転がったまま溶けていただければと思います。

気づいたら始まっている

2022年5月25日に火星がおひつじ座に移動し――つまり春分点に戻って、新しいサイクルがスタートします。このタイミングで新しいことを始めると吉!というふうにも占えるのですが、別にこの日付を忘れてしまっても構いません。
床で溶けているうちに、ある日突然動きたくなるときがくると思います。それが「おひつじ座の火星をやる」ということです。動きたくならない場合は、たぶん疲れています。しっかり休みましょう。

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