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酔ってso long


酒は不思議なもの。
飲まない人も最近は増えているだろうが、いっぽうなかなか「やめる❗️」と言えない者(もちろん水宮も)も。
ましてや「コロコロもそろそろ大丈夫なんじゃない?」と皆が目を合わせてキョロキョロし始めている今、この年の瀬…。


カンパーイ❗️お疲れさまー❗️という所で、テーブルやカウンターには好物がズラリ。
食べたいよね焼き鳥、お刺身、唐揚げ、珍味。ピザもいいな。くーたまんない。何杯飲んだなんて勘定してるヘルシー派も、ああ思いっきり飲めて食べられたらと願ってるはず。もちろんいい気持ちになった〆にはフィニッシュラーメンだ。



そこに難攻不落の城壁のごとく立ち塞がる出腹への恐れ、内臓の数値や病への怯え。
双璧をなすのは
「泥酔してアルコール依存症になり、仕事も財産も人間関係も…すべてを失い廃人になる恐怖」。



酒にも読むのも書くのも酔っちゃう私は、ハマるはハマるが何遍も命が助かった。
というのは依存性を複数持っていたから。それこそ身の破滅なんじゃ?と思われるかもだが一つ、救世主みたいな依存症があったのだ。
それが書くことだった。
書いてる・描いてる時は酒はダメだ。食べるのもストップしてしまう。まさに依存症。切れ目に慌ててトイレに走ることがようやく出来るていど。うはーってタバコくわえて。


連続飲酒になったこともある。家族がそうなって、文字通り廃人寸前になり、家庭崩壊したことも。その時もう会話や意思の疎通などマジで不可能なので諦めていっしょに飲んでたのも私である。
家族が朝から早々に潰れてしまうと(ええ。私、強いんです)、飲むのをやめてカタカタ小説を書いた。別に誰に見せるわけでもなく、頭の中に突然出来てしまったのでデータに移し替えるような感じだった。その作業は上記のごとくで、結果私は酒浸りにならないで済んだのだ。


でも、私は自分の命に換えても守りたい、愛しいひとを失ってしまった。それも二人。一人は実際に、目の前で息を引き取った。まだ41の若さだった。原因は酔って転落し頭を強打したこと。呼ばれた時はすでに虫の息だった。
二人目の大切な人が、その廃人寸前になった二度目の夫だった。私はおかしくなるほど自分を責め続けた。もう誰も好きにならない。付き合わない。



酔って失うもの。
酔ってさよなら。
そのことを今では後悔していない。彼らも止めたってやめるタマじゃなかったし、私もさんざやり返した。
そして今は思う。
それでも私はあなた方と、いいお酒を飲めたよって。笑顔を思い出せる様にやっとなったよ。
飲みたかったんだよね。ウン、いっしょに飲みましょう。
たくさんごめんね。
たくさんありがとう。
大好きだよ、あの時はうんと楽しかったよね。


ウン。飲みたいよね日本酒。私からいのがいい。キリッとつめたーいの。おでん?じゃあお酒も熱いやつよね。
ワインにカクテル、ホッピー酎ハイなんでも持ってこーい❗️
あら?ちょっと❗️ねえ、しっかりしてよ❗️
と、同行の男友達を潰したことも一度や二度ではない。チッ。ねえマスター、この人大丈夫かなあ?私もう帰らないとなんだけど?
「大丈夫だよー見とくから」
「んーじゃお会計。この人起きたら先帰ったって言っといてー」
「はいよ」


↑金貯まらずな水宮(笑)は、ウルトラマンゾフィのように肝臓を二つ持っているのか。(←違う。ゾフィが二つ持ってるのは「命」)いまは元気で、量も控えられるようになりました。歳で量いかなくなってもう。
いつしか一人飲みする様になるも、これといった飲み屋さんに出会えぬまま世はコロコロワールドに突入。完全宅飲みに移行して久しい。


今夜は豚バラ肉と大根、上手に炊けました。
お酒を軽く用意して、ちょっと踊りながらクイッ🍷
踊り食い、そして踊り飲み。
そして最後の男、今の夫T兄が来年帰って来てくれたら、美味しいお料理をうんとこしらえていっしょに、飲みたい。二人でそう話している。今度は悲しいさよならをすることなく、ずっと二人すこやかに、笑顔でと。
これは儚い夢じゃない。プランだ。なんなら作ろうか大谷くんのマンダラチャート。
年を取るのは楽しいね。少しずつピアノが上手くなるように、生きることもそうなってゆく。

皆さん、お疲れさま。そして美味しいお酒と素敵なご馳走を、願わくば素晴らしい人たちと味わって、疲れを労ってくださいませ。

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