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白井響のみんな「で」主役になる時代

●はじめに

2018年6月下旬。嫉妬の稲妻が頭に直撃しました。

絶対に無理だろうと思っていた職業ヒーロー白井響さんのクラウドファンディング300万円達成というできごとです。

芸能人でもない一般人が「自社サービスを充実させたい」という一見身勝手な理由で300万円もの大金をなぜ得られたのでしょうか。「高校生社長」を名乗っていたのは知っていますが、サービス内容もよくわからなかったですし、なによりお金には縁のないイメージでしたから。

●この文章の目的

よく知られるマーケティング手法と白井さんの事例を比較して分析していて、これは構造がよくできていてビジネスモデルの教科書にするべきなのではないかと椅子からひっくり返ってしまいました。白井さんは、今もっとも注目すべきビジネスパーソンのひとりです。

そこで私は、白井さんがしてきたことをまとめてみました。ただし、そのままマネしても同じ成果は得られません。

例えばこちら

本を200冊買うことは誰にでもできますが、すでに成果の再現性はありません。ただの猿まねだからです。でも、白井さんがなぜこれをしたのかという本質を見抜くことができれば、形を変えて別の成果を出すことはかなりの確率で可能です。読者のみなさんの数パーセントでもいいからオリジナルのビジネスを組み立てるきっかけとなるために更新を続けていきます。これがnoteというサービスの強みです。

以下の文章は二部構成になっています。

第一部は、白井さんが何をしたのか。
 ・生い立ち
 ・オンラインサロン
 ・名乗りを上げる
 ・クラウドファンディング(ここまで無料)

第二部は、白井さんのしたことの意味について解説します。

第一部で、白井さんのしたことを知って、どうして成果につながったのか推理してみてください。第二部では答え合わせをしましょう。

※この文章に白井響さん本人は一切関わりはありません。あくまで外部からの観察であり、インサイダー情報は含みません。

白井響は何をしてファンから300万円集めたのか

正直驚いています。私が白井さんと出会った時は「今日、泊まる宿がない」って困ったいたんですから。しかも、高校生でしたよね。

あれからたった11カ月。300万円と言えば個人が2か月であげる売り上げとしては決して小さなものではないですし、ほとんど原価はかかっていないはずです。

目標金額3,000,000円のAll or Nothing(目標金額に達しない場合すべて白紙撤回という条件)で挑んだクラウドファンディングは見事に3,274,555円で目標達成しました。

しかも、じぶんのファンを集めてマネタイズするなんて素敵じゃないですか。白井さん本人もおっしゃっているように、これこそ「個として生きる方法」ですよね。私がやりたかったことです~!

ファンがつくということは、お客さんが継続的に見込み客であり続けるということです。

それでは、白井さんがクラウドファンディングで300万円を集めるまでに、何をしてきたのかを私から説明したいと思います。

◆生い立ち

これまでの道のりを丁寧に説明しようと思いましたが、

・・・経歴、短いっ!!

すべてがここ数年以内に起こった話です。1万時間を指し出しなさいと言う修行の話の類ではなさそうですね。

◆オンラインサロン

白井さんはご自身でオンラインサロンを運営しています。コンセプトが「名乗りをあげる」ということで、みんなで名乗りをあげることを楽しもうというものです。

これを見た時は「やられたー」って思いました。それ、私がやりたかったことです~!

今回のクラウドファンディングに対して、オンラインサロンオーナーであるというのはアピールできる材料となったはずです。

◆名乗りをあげる

順番が前後しますが、白井さん自身が名乗りをあげた例として、私の頭の中に一番印象強く残っているのは下の写真です。

落合陽一さんの本を200冊買ったよ!というインパクトのある写真です。ダンボールにつめた200冊の本では何も伝わってきませんが、このように並べるとこれまでに見たことのない光景を作り出すことができるのですね。

このツイートの「いいね」や「RT」の数を見れば、多くの人の心を動かしたことがわかりますね。

名乗りをあげて「私はここにいます」と示して、自分が何をやっているのかを語り続けるのが白井さんへの私のイメージです。様々なオンラインサロンに出入りしていて「あ、ここにもいた!w」みたいな移動距離を感じさせない存在です。

自分自身のコミュニティを広げることを重要視しているようですね。応援してもらえる存在になるために、先に誰かを応援するのです。

◆クラウドファンディング「SuKiを最高のサービスに創り変えたい!!!!」

そして、いよいよ300万円を集めることに成功したクラウドファンディングです。多くの人と出会い、誰かを応援し続けた結果が実を結ぶ瞬間です。とってもドラマチックですね。


白井響はどのようにしてファンから300万円集めたのか

多くの人は、成功した人が語る「何をしたのか」を知りたがります。そしてマネします。これでは決して成果は出ません。「何をしたのか」知ることは例えるなら「YouTubeって儲かる」と知っただけのことと同じです。それは目に見える表面だけをマネすることになり、全体の一部でしかないからです。

私たちが知らなくてはならないのは「どのようにしたのか」です。

まずは全体像を俯瞰してみましょう。要素をすべて取り出して並べます。

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明日もがんばれる気がします。あなたが決めてください。