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【詩のようなもの】非常口 【再掲】

【非常口】

自慢するような何かは
何一つ持ってない

強かな記録は時に流され紙屑へ
縋る星は彼方

傷も澱みも溜まるから探す
平坦で淡い日常の捌け口

一つでも多く増やす
エッジの効いた汲み取り口

年重ねながら永久に求める
息のしやすい非常口