【詩のようなもの】 真昼間の渋谷 【過去詩】
【真昼間の渋谷】
閉鎖的 開放的
どこから見ても景色はビル群
下を見れば工事中
進む開発
少し歩けばテナント
点々とコンビニ 飲食店
僕は駅からどのくらい歩いただろう
距離感のバグが起きる
夏の陽射しは隙間から隙間へ
進みたい場所が複雑に絡まり
歩道橋から連絡橋へ
そこからまたビル群へ
真昼間の渋谷が見せる顔は
どこか平々凡々
けれど冷凍されたままの陰が
ちらりと視界に入って
電柱の重ねて貼られたステッカー
自販機横の勢いある落書き
放置されたままのゴミ袋と自転車
寂しいような
納得せざるを得ないような
優しい言葉を探したくなる
そんな場所で人が交差してる
余裕のない早歩きで
最後まで読んでくれてありがとうございました。
過去の詩のようなものから再掲した作品です。
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水宮 青