【詩のようなもの】 日にち薬 【過去詩】
【日にち薬】
双葉が芽吹く頃
小さな傷を増やしている
若木と呼べる頃
大きな傷を作っている
そこから先々 刻々と
抱えた傷が幹を太くするか
小枝のように別れるか
一進一退 悲喜交々
永い時間 渡るように
短い時間 足掻くように
陽と陰を廻り続けていく
老樹と呼ばれる頃
小さな双葉の添え木になる
陰にいて陽を知らない
誰かの日にち薬になるように
最後まで読んでくれてありがとうございました。
過去の詩のようなものから再掲した作品です。
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水宮 青