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疲れた日の夜は

仕事が多くて疲れてしまい、なぜ私だけこんなに業務量が多いのだろう。と口に出すのは危険だ。なぜなら、『なぜ私だけ』というところに根拠がないからだ。もっと大変な人はたくさんいるはず。『もっと大変だぞ』に押しつぶされてしまう。今日は仕事が多いというよりかは、立ち仕事が続いたので疲れてしまったのだ。毎日立ち仕事の方々、申し訳ございませんでした。あまり謝ると自分がかわいそうになってきて、あまり考えると持ちきれないお荷物に増幅してしまうので、先ほど食べた通りもんの食感を思い出す。ねっとりとした餡が和菓子っぽい厚めの皮で包まれていた。飲み込んだ後の脳に伝わる幸福感は、心、身体をいやしてくれまする。おいしいものは強い。日本語もおかしくなってしまうくらいだす。

カフェインが抜かれた珈琲を飲んでいる。夜はお湯かカフェインレス珈琲に限る。『限る』というのは個人の見解である。あまり構わないでくだされば幸い。私の執筆スタイルは(『執筆』なんておしゃれな言い方をしてしまって申し訳ない気持ちになる)胡坐である。椅子の上で胡坐。机の上にPC。肩の上にブランケット。お尻の下にブランケット。今日はないが、お腹の上にブランケットの時もある。PCの右横にカフェインレス珈琲の入ったマグカップ。PCの左にTOEICの単語帳(なぜ)。その左にハンドクリーム2個(なぜ)。その左には、次のものたちが乱暴に重なり合っておかれている。フリクションボールペン、蓋の開いたリップクリーム、イヤホン、スマホ、飛行機のチケット(使用済み)、眼鏡拭き。なぞはなぞのまま。家でこそ落ち着けるというものです。

なんとなく上を見上げると左の隅に青い海が見えた。青いというのは、真っ青の青ではなく、青と白を混ぜた淡い青で、白に近い方の青である。そして透明で、その中を小さい白い魚と黄色い魚が、花びらが舞うかのように泳いでいた。父が送ってくれたカレンダーの5月の写真である。父はサンタのように、クリスマスになるとカレンダーを送ってくれる。私が一人暮らしをし始めたころからのお決まりになっている。クリスマスシーズンが近づくと、『カレンダーいる?♡』と、♡マーク入りのラインが届く。ありがたく毎年いただいております。父サンタ。毎回私の好みのものを探してくれるのだが、今年のデザインは最高だった。私が好む淡い色合いの写真が並ぶカレンダーが部屋にあるだけで気分は明るくなる。父サンタありがとうございます。おかげで3日坊主クリアでございまする。5月10日。火曜日。

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