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てぃくる 863 軽くなる

荷物を下ろして 軽くなった
軽くなって すっきりした

すっきりしたけど どこか気になる
下ろした荷物は なんだったのだろうと


 エノコログサの穂が種子を落としてのぎだけになりました。穀実の重みで垂れ下がっていた穂は軽くなって少し上を向き、少しの風も拾って軽やかにその身を鳴らします。さわさわ、さわさわと。

 ものすごくたくさん実っていたはずの種子。それが全部芽を出したらえらいこっちゃですが、ほとんどは小鳥の餌になります。わずかに食べ残されたものが翌年発芽して、またこんもり茂るようになります。

 軽くなった穂は、小鳥たちには見向きもされません。喜ぶのは猫だけですね。もっともここまで枯れ切ると、猫パンチ一撃でばらばらになってしまいますが。

 よく見ると、エノコログサの他にヌカキビの穂がかなり混じっています。エノコログサよりもっと小さな種子は、荷としては軽いのでしょう。まだ穂に着いたままですね。

 いずれにせよ。種子を残して草がかこつていた生命は何処にか放たれました。その分、彼らは軽くなったのでしょうか。


草枯れておもちゃバケツに吹き溜まる

(2021-12-17)


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