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てぃくる

1,025
長編小説『ぐりーんふぃんがーずくらぶ日誌』の幕間繋ぎ用に書き連ねてきた小ネタ集を、独立させました。画像と短い文章の組み合わせ。内容は雑多です。
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#雨

てぃくる 1023 白の呟き

日差しがないから 薄汚れているわけではない 影を背負っているから うらぶれているわけでは…

水円 岳
3日前

てぃくる 1020 濡れそぼる

 神様に捧げられるものをこんなに濡らしていいのか?  花を雨で叩かれて憤慨していたら、神…

水円 岳
12日前
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てぃくる 878 森の中で傘をさして

森の中なら 雨に当たらないと思ったんだ でも雨粒は 樹冠を抜ける間に育って 容赦なくばたば…

水円 岳
1年前
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てぃくる 834 雨と桔梗

「雨で濡らさなくても、桔梗は青いのにね」 「晴れたら晴れた時の青、濡れれば濡れた時の青。…

水円 岳
1年前
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てぃくる 831 雨を感知する

 ハブランサスがまだ咲いています。  四季咲きではないんですが、とにかく花期が長いですね…

水円 岳
1年前
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てぃくる 807 受容

 欲しいものは  欲しいだけ受ける  だって  欲しいものは  もらえないことが多いから …

水円 岳
1年前
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てぃくる 806 雨が似合う

「雨に似合うのは紫陽花だけって言われたくないよなあ」 「いや、紫陽花に対抗意識燃やしてもしょうがないし」 「でも、俺って雨が意外に似合うと思わん?」 「雨に当たると受粉効率下がるよ。花粉流れるし、虫来ないし」 「うう、それもそうか」 「早く雨、上がらんかなあ……」  ということで。  しっぽり雨に濡れているナンテンの花。  どうしても雨の日は光量不足のせいでピンが甘くなりますねえ……。 (いや、光量じゃなくてわたしの技量不足なんですが) 赤よりも白が似合うと南天花

てぃくる 780 うつろい

傘に会えずに 雨上がり 雨になれずに 雲が行く 雲に届かぬ 霧が散り 霧を見送り 草眠る 草…

水円 岳
2年前
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てぃくる 703 なみだ、なみだ

涙を拭ったハンカチが 絞れるほど泣いて そのハンカチと涙を 一日で捨てる 悲しみが 一日…

水円 岳
2年前
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てぃくる 543 雨上がりに思うこと

 雨が降っている間はさっさと上がって欲しいと願っているのに、雨が上がった途端に渇きを覚え…

水円 岳
2年前
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てぃくる 363 金の雨

金の雨が降る 掴み取れれば裕福になれる そう思って手を伸ばすと 金の雨はただの雨に変わる …

水円 岳
2年前

てぃくる 341 濡れると台無し

「さいってー!」 「どしたん? すっごい機嫌悪いけど」 「そりゃそうよ! お祭りなのに、…

水円 岳
2年前

てぃくる 291 銀箔

降り残った雨が 最後に わたしに銀の箔を置く わたしは飾られなくていい そのままにしておい…

水円 岳
2年前

てぃくる 288 雨の行方

迷いが雨になって降り注ぐ日 雨は隙間だらけの心に流れ込み 心の隙間を通ってまた流れ出る ずぶ濡れの心が乾くことはない 憂いが雨になって流れる日 光明は雨に奪い去られ 仰げば雨が瞼を打ち 俯けば雨が頬を流れる 冷たい雨が心を濡らす 迷いや憂いでくすんだ心を洗った雨 少しだけ心にしがみついて それでも流れ落ちていく へっくしょいっ!! ☆ ☆  ああ、風邪ひくので冬は雨に濡れちゃいけませんぜ。  カメラまで風邪ひいて、ぼけぼけだわ。   ↑   ちゃうやろ。あんたの腕