てぃくる

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本

長編小説『ぐりーんふぃんがーずくらぶ日誌』の幕間繋ぎ用に書き連ねてきた小ネタ集を、独立させました。画像と短い文章の組み合わせ。内容は雑多です。

運営しているクリエイター: 水円　岳

てぃくる　８９６　ワル

「俺たちのどこがワルだっていうんだ」「色白だし、地味だし、ただぶら下がってるだけだし」 …

水円　岳

11か月前

てぃくる　８９５　春のランタン

こんなに明るいのにランタンを吊るす意味なんかあるの？誰かがそう訊いた明るいから吊る…

水円　岳

11か月前

てぃくる　８９４　花の影

　花の影には、形があっても色がない。　黒い影だけを見せられても面白くはない。　だが花…

水円　岳

11か月前

てぃくる　８９３　半球

「私は点から球になり、それから半球になるの」「そのあとは？」「点に戻って、また球に膨ら…

水円　岳

11か月前

てぃくる　８９２　ひだまりをさがす

醜い男が醜い思想を振り回し醜い行為をしでかして自分だけは醜くないと胸を張るそいつを…

水円　岳

11か月前

てぃくる　８９１　すっきりしない

「すっきりしない？　こんなにすかっと青空なのに？」「どぴーかんだから、余計すっきりしな…

水円　岳

11か月前

てぃくる　８９０　似ているのは見てくれだけさ

似ているのは　見てくれだけさ秋に色を変えた　木々の落ち葉はいつしか落ちて　冬は地上で眠るだが俺の葉は　ずっと前から落ちている木々の裸枝は　どれも新芽を抱えていて春暖かくなれば　一斉に芽吹くだが俺の枝は　ずっと前から枯れている葉を失った俺の枝は　木々の裸枝に似ているが似ているのは　見てくれだけさ春を待ってるように　見えてるだけさ　モウソウチクの枯れ稈。　ずっと残り続けるように見える稈ですが寿命は数年で、寿命が尽きた稈は枯れ、新しい稈と入れ替わってい