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てぃくる

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長編小説『ぐりーんふぃんがーずくらぶ日誌』の幕間繋ぎ用に書き連ねてきた小ネタ集を、独立させました。画像と短い文章の組み合わせ。内容は雑多です。
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2023年2月の記事一覧

てぃくる 840 ひげをそれ!

なんてだらしないんだ! もじゃもじゃ伸ばし放題にして! ちゃんとひげをそれ! いや……俺た…

水円 岳
1年前
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てぃくる 839 とんでもない罠がある

 日常にはいっぱい罠が潜んでいる。  その罠は我々のすぐ隣に位置していながら、ちっとも罠…

水円 岳
1年前
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てぃくる 838 どこから来たのか

今年もヒガンバナが咲き始めました。  毎年、本当に不思議だなあと思うんですよ。三倍体のヒ…

水円 岳
1年前
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てぃくる 837 なだらかに

 なだらかに秋で満たされていく。  その秋の中身が何かを確かめないうちに。  少しずつ秋で…

水円 岳
1年前
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てぃくる 836 毛が三本足りない

「なあ。俺たち、揃いも揃って毛が三本足らないように思うんだが」 「三本じゃ効かないだろ。…

水円 岳
1年前
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てぃくる 835 一日分

一日の苦労は 一日で終わる だから 苦労にはいつしか慣れてしまう 一日の悲しみは 一日で…

水円 岳
1年前
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てぃくる 834 雨と桔梗

「雨で濡らさなくても、桔梗は青いのにね」 「晴れたら晴れた時の青、濡れれば濡れた時の青。それぞれに違うんだよ」 「で、あなたは?」 「さあね」  晴れた日と雨の日のどちらが好きかと聞かれれば、やはり晴れた日の方がいいと答えてしまう。  それは、濡れるのが嫌だからでも、明度が足らないのが嫌だからでもない。雨に当たった自分が、ちっとも潤わないことに苛立つからだ。  雨に当たるのは、シャワーを浴びるのとは違う。望むと望まざるに関わらず雨は一方的に降る。それは、受けるか遮断する

てぃくる 833 かれは

彼は 枯れ葉 ではない 枯れ葉 と 彼は 違う だが 彼は 枯れ葉と 区別がつかない 今…

水円 岳
1年前
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てぃくる 832 夜の切れ端

夜をちぎると かすかに匂う それが本当に夜の匂いかを 確かめたことはないけれど ちぎられた…

水円 岳
1年前
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てぃくる 831 雨を感知する

 ハブランサスがまだ咲いています。  四季咲きではないんですが、とにかく花期が長いですね…

水円 岳
1年前
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てぃくる 830 褒め方が悪い

「でぶ」 「恰幅がいいんだ」 「てかってる」 「輝いているんだよ」 「はげ」 「怪我ないん…

水円 岳
1年前
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