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秋晴れの、那須岳。

2024.11.4
雨で始まった今年最後の3連休。お天気が回復するも計画が右左して結局は最終日に日帰り山歩き。
ジョンコナー隊長の膝もイマイチ良くならず、ソロ山行に戻りつつ、かねてから行ってみたかった日本百名山・那須岳へ行ってみる事にします。

那須岳のお鉢

火山帯である。風はすごい。去年、割と大きな山岳事故が起こったりと、ちょっと構えていたけれど、東北新幹線に揺られ那須塩原駅からバスで那須ロープウェイ駅まで1時間ちょっとと、秋晴れの快晴の下をバスは走る。

ロープウェイは4分間の空中散歩。西側の空はもうすでに霞み始めている景色を眺めながら、先の3連休はヒドイ混みようで夜中のうちにはすでに駐車場は埋まっていた、と車掌さんが話している。
紅葉は残念ながらすでに終わってしまったと言っていました。
山頂駅に着くとすごい青空の下に北側の山々が映える。昨日は爆風で撤退・・など話している声が聞こえる。今日は緩やかで秋の爽やかな風があるだけで、そんなだったんだ?というくらい穏やかな朝である。

まずは那須岳こと茶臼岳を目指します。

標高1685mの山頂駅から茶臼岳1913mまで一気に標高を上げる。道は整備が行き届いていて、歩きやすい。登山者と観光客が入り混じって、大勢の人が登っている。
茶臼岳のお鉢巡り。火口は小さなすり鉢状でこんなもんか~という感じで、その先に見えている剣が峰や朝日岳の猛々しい方に心が奪われる。

雲海が見えると高さを感じる。
那須岳から朝日岳を望む。

その方向へ下っていき峰の茶屋跡で少し休憩。
ロープウェイを使わずに登ってきた人と朝日岳方向から戻ってくる人が行き交う避難小屋の前はとても賑わっていて各々がそれぞれの時間を楽しんでいます。

那須岳と朝日岳の鞍部にある峠の茶屋。
良い眺めに見惚れてしまう。

剣が峰をトラバースして朝日の肩から朝日岳へ。割と岩岩しい岩陵帯をトラバースする道は細く、直ぐ横には崖があり、こんな所まで家族連れや犬やポシェット姿の人も多く見かける。厚底のヒール靴の人は歩きにくかろう。。

荒野を駆け巡る。
朝日岳山頂。
先ほど歩いて来た道筋が見える。

朝日岳からの景色は素晴らしく、雲海が出来つつあり那須の町並みがその雲海の下から顔を覗かしている。
ひとしきり朝日岳からの眺望を楽しみながら、三本槍岳まで行くかどうするか悩み始める。
日帰りで来て三本槍岳を往復するにはかなりガシガシ歩かないと間に合わなさそう。時間を気にして慌ただしく歩いてはせっかくの山歩きももったいない。

見ても見ても、
見飽きない景色。

明日からまたお仕事。山歩きの後は次の日休みたい。あまり無理して疲れ過ぎて遅くに帰ると次の日使い物にならないことは目に見えています。朝早くから出掛けていったのにも関わらず、出来れば早く帰りたい。

少しだけ歩いて分岐から1900m峰の道標がある所で清水平を眺めて、引き返すことにします。

今日はここを山頂とします。

清水平。うん、平らだ。
何かの石標。風雪に耐えて立っている。

という事で、ぶらぶら峰の茶屋跡まで戻る。喉が渇いた。持ち上がったビールも飲みたい。お腹も減った。茶屋跡で景色を眺めながらカレー麺とビール。風は少し冷たいけど陽射しはピリピリと。。ほんと良いお天気。

雲海の上と下。
岩岩しい。
やっぱり火山の山だ。
麓には山の神さま。

ゆっくりロープウェイの麓駅まで歩いて、バスに乗り込む。若干車酔いするも、新幹線の時間まで駅前の蕎麦屋さんで生ビールをぐびぐび。冷たくて大きくて美味しい。
山歩きの後の、この時間もとっておかないといけません。

特大のおつかれ生。

穏やか気候の中ではとてもハイキングに適した那須岳。ひとたび風が吹き始めると立っていられないほど、と聞きます。

なんとなく谷川岳と伊吹山を足した様な感じで、茶臼岳までは観光客も登山者も入り乱れて楽しく山歩きする伊吹山の様な、また朝日岳からは谷川岳の様な稜線が見渡せる素晴らしく景色。何となく似ている様に感じました。

帰りの車窓から。余韻に浸る良い夕焼け。

その先の三本槍岳はまた今度、温泉宿に泊まって行ってみたいものです。

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