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隣の青い芝生を一生探す話

子供ができた瞬間から、友達と写っていた写真から、子供の成長を写す動画、写真に変わる。

彼氏、彼女ができた瞬間から、彼氏欲しいね〜〜ってぼやきながら友達と飲む動画から、匂わせ投稿を始め、やがて勢いで記念日などにツーショットを載せる。

そんな投稿ばかりを毎日流し見している。

私は残念ながらよく出来た人間ではないので、それを見ている時の顔はだいぶ悲惨だと思う。

じゃあ見なくてよくね、と何百回も思ったけど、
結局見てしまう。

比較的他人に興味ないというか、他人に干渉することはしないし、
他人の悩みを聞いても、同情や寄り添うフリをしつつも、そんな悩むことじゃなくね、とか、どうせ数日後には気にしてないよ、とか、かなり達観している。(だいぶ失礼な奴だ)

そんなサイテー人間なのに他人の投稿を見てしまうのは、やっぱりどこか自分の人生に満足してなかったり、このままでいいのかなと思ったり。
他人の生活を垣間見ることで、なんらかの「答え」を探して見つけたいからなのだと思う。

でも、結局そんなところに「答え」なんかない。
選択肢を見つけているだけだ。
見つけるものの、やっぱり違う、自分の「答え」にはならない、と謎の理由をつけて消去し続ける。

そしてまた永遠に他人の投稿を見て「答え」を探し続ける。

答えなんてないのに。

もうあと少しで24歳。

この歳になると、第一派がやってくると聞いていたが、リアルに来ている。

田舎育ちゆえ、高卒が多い地元は、みんな結婚しだした。
なんなら、子供が出来て結婚するという層も多い。
田舎だと両親も近くにいるため、サポートが厚い。

その両親たちもそのまた両親(私たちから見て祖父母)に支えられ、私たち世代は大人になっているので、その土地の人からすると、上記の人生こそ「普通」なのだ。
なぜなら、その生き方が答えだからだ。

別にディスっているわけではない。

みんなそれぞれ幸せだと思う人生を過ごすことが大切だから。

地元は以上のような人生を歩み、中高時代、大学時代の友達も、学生時代は全く恋愛経験が無かったとしても、生涯のパートナーを見つけて幸せに過ごしている。
結婚の話はちょくちょくするよ、とか、プロポーズされた、とか、結婚を前提にまずは同棲始める、とか。

とかとかとか。

週末は箸や同じ料理が2つ並ぶ写真、ピクニックやキャンプでニッコリ笑うツーショット写真が溢れる。

いいなーとかじゃなくて、
マジ虚しい。

正直、マジ虚しい。

でもなー、私はこういう人(友達の彼氏)のこと好きになれない(こちらが選ぶ以前に選ばれないだろうが)
とかいろんな言い訳を並べる。

並べ続けて、おひとりさま生活を楽しむ自分と、彼氏のいる自分を天秤にかけてみるが、
やっぱり想像がつかないのだ。

元来、1人行動は大好きで、どんなに仲の良い友達でも、四六時中一緒はつらく、1人になりたいと内心思う瞬間があるほどだ。

私は結局、どういう人生が理想なんだろう。

結婚願望はないけど、適度な距離感でいられるパートナーは欲しい。
互いに干渉せず、だけどなんだかんだお互いのことが大事で、という関係。

私はロールモデルを見つけたことがない。

今のところ視野が狭いところで「答え」を探しているのかもしれない。

自分の人生が青くなる日は来るんだろうか。

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