私の資産形成に至った人生記録

はじめに

独身で身寄りも友達もいない55歳の女が、人生を完走できるか？って話なんだけども。
「絶対必要なのはお金だよね」
これを20歳代で気づいたことが一番のターニングポイントだった。

1：親のコネ関係は期待できないと言う悟り

昭和の田舎の子だと、親の言うままに進学と就職と結婚がワンセットが当たり前だった。
見合いでの結婚が普通だった時代だし。
12歳頃に親が不倫だの家庭内別居だの離婚だのと生活が不安定になったので、
「あ、これからの人生親のコネはあてにできないわ」
と考えた。
今後は極力金のかからない進学先と、手に職と金を手に入れなければならんなと思った。
だからこその看護師国家資格だった（白衣の天使？何それ知らんがな）。

2：趣味と生きがいを主軸に生きた

子供の頃に親が読んでいた「サザエさん」とか、買い与えられた藤子不二雄先生の一連の作品を愛し、漫画が好きになった。
漫画を主軸に、小説などの創作系趣味に没頭し、歴史にもハマった。
だから京都奈良その他地方都市の歴史を調べたりいろいろ……で、家族内が荒切っていても心を保っていられた。
それで趣味と実益の合致で看護資格を取得後、どこでも就職先を見つける自信があったので、関西に単独引っ越しをした。
女一人独身での遠方へ引っ越しと就職は、当時めちゃくちゃ奇異の目で見られたが気にしなーい！
オタクは強い。私のオタクマインドが私を支えてくれた。
そして物心つく前から結婚願望がなかった。

3：親と別離をした事実

親の生活態度が目に余り、その生活でどこまでも健康を害すだろうし、その結末を面倒見る気がなかった。
「健康診断を受けて結果を見せてくれ、話はそれからだ」
そう宣言したが、親は健康診断を受けていたかどうかも知らせず結果も教えてくれなかったので、そのままフェードアウトした。
今の引っ越し先も教えていない。
固定電話番号をひいているが、電話の呼び出しで出てもいない。
「健康診断の結果を教えてくれたら出る」
と言い続けて30年、一度も送られていないから一度も話していないし会っていない。

4：家計簿だけは絶対につけていた

今では常識の「収入より支出が少なければ貯金になる」を、当時から実践していた。
・絶対にレシートをもらう
・家計簿をつける
・何にお金を使ったか把握する
・月3万円の貯金が目標
・赤字にはしない！
これをひたすら守った。めんどくさいとか無い。己に化した義務。絶対の義務！！

5：自分の力で自宅を手に入れねばならない決意

まだ就職したてで実家にいた頃、夕食＆ビール飲んでいた時だった。
親とお互いに無遠慮な会話をしていた中で、
「じゃあ私は将来どこに住めばいいわけー？！」
このセリフを自分で言ったのを覚えている。
そして言い放った直後、この言葉が己の耳から脳に伝わり、サーッと冷静になったのもはっきり覚えている。
『何言ってるの私！親を頼れる人生じゃ無いって分かってるじゃん！老後のマイホームっていうものを自分の力で獲得しなきゃならないんだよ！』
数千万円規模のものを！自分で！
この頃結婚する選択肢は絶無だったので、改めて自分はお金を大事にしなきゃいけないと自覚した。

6：43歳でマンション購入し50歳で投資を知る

看護師をしていると稼ぐ力がある同僚で、マンションを購入したと言う話をちらほら聞くことがあった。
「1年は勉強した」と言うことで、私も極力情報集めはこまめにしていた。
ずっと賃貸で一人暮らしだったところに、何故だか不思議なくらいに部屋でトラブルが続いた。
そこに分譲マンションのチラシが入っていて、『今が潮時なのかもしれない』と話を聞きに行った。
正直、売れ残りの余った部屋だったんだと思う。
かなり相場以上に高いとも思う。
購入後10年、相性の良いお部屋で幸せに暮らしているのでオールOK。

そこで貯蓄ゼロに近くなったが、持ち前の『家計簿と黒字化計画』貯金スキルで7年で700万円ほど増やした。
当時50歳過ぎで、でも老後の資金てどうしようと思っていたところに『ネット証券で投資信託』を知った。
オタク活動でネットの世界には馴染んでいたし、ネット銀行の開設もしていた。
無理なくネット証券の開設も出来たし、投資も少額からいろいろトライ＆エラーで体験してみた。損も出した。
始めた直後にコロナショックでアラート鳴りっぱなしの恐怖も味わった。

まとめ

私の人生をまとめると、
「子供の頃に親が離婚して結婚もできない独身女」
と言う負け組カテゴリの女なわけだ。
しかし自分だけの観点からすると、
・結婚は元からしたくなかったので初志貫徹！
・親が頼れなかった分自力でなんとかする覚悟ができた！
・オタク心が支えであり新しいことに飛び込む地力となってくれた！
・オタ活の延長でネット上での活動に抵抗がなかった！
・ギリギリ投信での老後資金形成に間に合った！

マイナスにマイナスをかけたらプラスに転じて転がったここまで来た、みたいな人生だ。
何が福となるかわからないし、災いも福と表裏一体かもしれない？と思えるようになった。
少なくとも私は『望む全てを手に入れた』わけなので。
雑談でした。