アップル超え!?NVIDIA(エヌビディア)について
皆様はエヌビディアと言う企業をご存知ですか?
5月23日の時点で、時価総額2兆5500億ドルの大手半導体企業です。昨今、米大手企業アップル(時価総額2兆8700億ドル)に迫る勢いで急成長を続けており、世界中から注目されています。
GAFAMに続く大企業として、アメリカの映画にちなんで「マグニフィセント・セブン」とも言われているなんてカッコいいです!😆
※「マグニフィセント・セブン」:GAFAM にエヌビディア +テスラの2社を足した7社のことです。
以前僕が日本の半導体についての記事を書きましたが、現在世界の半導体業界のトップを走っているのは間違いなくこの企業でしょう。目が離せません!今日はエヌビディアを理解するべく、創業時から成功に至るまでの過程を一緒に振り返っていきましょう!
①創業と初期の成功
▫︎創業 (1993年)
ジェンスン・フアン、クリス・マラコフスキー、カーティス・プリーム、がエヌビディアを設立。彼らはガレージで会社をスタートさせ、高性能なグラフィックスプロセッサを開発することを目指しました。
※グラフィックスプロセッサ:画像や映像を高速かつ高品質に表現するための特別な機械です。
(余談) 「NVIDIA」という社名はラテン語の「invidia」から来ており、「envy(嫉妬)」という意味があります。競争相手がエヌビディアの成功を見て嫉妬するような会社にしたいという思いが込められてるそうです。
▫︎最初の製品 (1995年)
エヌビディアの最初の製品は「NV1」というグラフィックスカードでしたが、市場ではあまり成功しませんでした。
※グラフィックスカード:CPの映像出力を担当する部品です。ゲームや映像編集などの高負荷なグラフィックス処理に使用されます。
▫︎リヴァ (RIVA) シリーズ (1997年)
エヌビディアはRIVA 128という新しいグラフィックスカードを発表し、これが大ヒットしました。これにより、エヌビディアは業界内での地位を確立しました。
②ジーフォース (GeForce) シリーズの成功
▫︎GeForce 256 (1999年)
エヌビディアは、世界初の「GPU」(Graphics Processing Unit)であるGeForce 256を発表。これにより、PCゲームのグラフィックス品質が飛躍的に向上しました。
※GPU:グラフィックス処理を専門に行う部品です。画像や動画を表示させたり、AI計算などに利用されます。
▫︎ATIとの競争 (2000年代初頭)
エヌビディアは、ライバル企業であるATI(現AMD)と激しい競争を繰り広げました。両社は高性能グラフィックスカードの開発にしのぎを削り、ゲーミング業界を革新していきました。
※ATI:グラフィックスカードメーカーです。
▫︎GeForce GTX シリーズ (2008年)
エヌビディアは、GeForce GTX 200シリーズを発表し、さらにパフォーマンスを向上させました。これにより、ハイエンドゲーミング市場でのリーダーシップを確固たるものにしました。
※ハイエンドゲーミング市場:高性能なハードウェアを必要とするゲーマー向けの市場です。
③データセンターとAIへの進出
▫︎CUDAと並列計算 (2006年)
エヌビディアは、CUDA(Compute Unified Device Architecture)を開発し、GPUを汎用計算に利用することを可能にしました。これにより、科学技術計算やデータ分析など、幅広い分野での活用が広がりました。
▫︎テスラ (Tesla) シリーズ (2007年)
CUDAの導入とともに、エヌビディアは「Tesla」シリーズのGPUを発表しました。これは、データセンターや高性能コンピューティング向けに設計された製品ラインです。
▫︎AIとディープラーニング (2010年代後半)
エヌビディアのGPUは、ディープラーニングのトレーニングと推論において非常に高い性能を発揮し、AI研究者や企業からの需要が急増しました。特に、NVIDIAの「Volta」アーキテクチャはAI計算に特化した設計となっており、大きな成功を収めました。
④現在と未来への展望
▫︎GeForce RTX シリーズ (2018年)
エヌビディアは、リアルタイムレイトレーシングを実現する「GeForce RTX」シリーズを発表しました。これにより、ゲームグラフィックスのリアリティがさらに向上しました。
※リアルタイムレイトレーシング:光の反射や屈折などの物理現象をリアルタイムでシュミレーションし、非常にリアルな映像を生成する技術です。
▫︎データセンター向け製品の強化
エヌビディアは、データセンター向けに特化した「A100 Tensor Core GPU」をリリースし、AIやデータ解析の分野でリーダーシップを維持しています。
▫︎Mellanoxの買収 (2019年)
エヌビディアは、ネットワーキング企業であるMellanoxを買収し、データセンターのインフラストラクチャにおける影響力をさらに拡大しました。
▫︎ARMの買収計画 (2020年)
エヌビディアは、イギリスの半導体設計企業ARMの買収を発表しました。この買収が実現すれば、エヌビディアはスマートフォンからデータセンターまで幅広いデバイスにおいて重要な技術を提供することになります。
⑤まとめ
今では大成功を収めている企業でも、創業からのストーリーを知ることで幾つもの苦難を乗り越えて来たんだなと知ることができました。初めはガレージから始まったなんてドラマですね☺️
歴史を学ぶことで、どのように成功してきたか失敗をしてきたかを知ることができます。そこから、今度は自分が成功する為のヒントを得ることができるので今回の学びを次に活かしていきます!この記事が少しでも皆様の役に立てたら嬉しいです!ありがとうございました!
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