Photo by setokawa 寂寞(詩) 7 水木三甫 2023年10月16日 06:19 波が来て、君の足跡をさらってゆく秋が来て、君の面影をさらってゆく僕は一人、誰もいない砂浜に寝そべってうろこ雲の姿態を目で追いかけるああ、夏にはあれほど賑わっていた海よ人は皆、どこに行ったのだろうかそして君は、どこに行ったのだろうかもうすぐ僕は起き上がり、足を砂に取られながら君のいなくなった部屋に帰るだろう波の音も、君の声も消えた一人の部屋に秋のような、空のような寂しい一人の部屋に自販機で買ったコーヒーの温もりだけを連れて ダウンロード copy #詩 #一人 #砂浜 #足跡 #面影 #うろこ雲 7 この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか? 記事をサポート