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失恋(詩)

途切れ途切れの言葉のすきまを冷たい風が吹き抜けていく
君の温もりを道連れにして

落ち葉は乾いた音をたてながら排水溝へと吸い込まれていく
二人の軌跡をたどるように

立ち去っていく君の後ろ姿が街の中へ溶け出していく
まぶたの裏に幻影だけを残して

それが二人の最後の場面
後は未来に目を向けるだけ

だけど、未来の種の中には忘れたい過去がまだ眠っている

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