ザ・ショート・ショート・ショート８

＜シンデレラ＞
シンデレラは約束の時間が来たので、慌てて舞踏会場から階段を降りたので、ガラスの靴を落としてしまいました。
王子様が靴を拾うと、靴はガラス製ではなく氷でできていました。なので、次の日の朝には溶けてなくなってしまいました。
しかし、王子様はあきらめませんでした。町中を回ってシンデレラを探しました。
そして、とうとうシンデレラを見つけたのです。
どうやって見つけたかって？
シンデレラの両足はシモヤケになっていたのです。

＜指切り＞
「あなたのことを愛してる」
「でも俺はヤクザだぜ」
「私はあなたがヤクザだってかまわないの。あなたのことを愛してるから。あなたの側にずっといたいの」
「信じてもいいのかい？」
「ええ、それなら指切りしましょう」
「ごめん。だめなんだ」
「何がだめなの？　私の両親のことなら気にしないで」
「いや、違うんだ。俺の両手の小指はとっくの昔になくなったんだ」

＜永遠の愛＞
「愛してる。僕と付きあってほしい」
「本当に私のことを愛してるの？」
「ああ、永遠の愛を誓うよ。死んでも君を離さないよ」
「やっぱりお断りします」
「なんでですか？」
「だって、死んでも離さないようなしつこい男は私好きじゃないの」