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曲がり角(詩)

昔から曲がり角が好きだった
ひとつ角を曲がっただけで
まったく新しい世界に出会えるから

大人になると曲がり角の先がどうなっているのかが少しわかるようになった
それでも角を曲がるとき
今までにない新しい世界に出会えることを期待してしまう
世界は新鮮さに満ちているのに、年を取るとその新鮮さが見えなくなってくるのだろう
子どもの時代に戻って、もっとたくさんの新しい世界を見てみたい

道を曲がると夕日が落ちるところで、雲が茜色に染まっていた

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