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短歌  慟哭 街の灯りを見て


溢れ出す 涙止まらず 慟哭し

街の灯りを 一人見つめる

あふれだす なみだとまらず どうこくし
まちのあかりを ひとりみつめる


束縛というモラハラをずっとされていた私
母が癌で急逝してあまりのショックで肺炎になり2週間入院
毎週末 夫の趣味である旅行 温泉 各地のお祭りに無理矢理連れて行かされた私
毎月のように一泊旅行 連休があれば二泊旅行
年末年始 ゴールデンウイーク お盆 それは5〜7泊の長期旅行

結婚してから自宅でお正月を過ごしたことはない 
いつも暖かいところに旅行していた そしてカウントダウン
だから紅白歌合戦も見たことない
母や姉妹 友達ともなかなか会えなくなってしまっていった
周りは私を羨ましがっていたが 私は嫌で嫌でたまらなかった

隣の芝生は。。。だ

母が急逝して3月〜4月にかけて二週間入院した
高熱と激しい咳と痰 それがずっと続くから肋骨にヒビが入り
咳する度に激痛の極み 1日1箱ティッシュを使うほど痰が出た
amiちゃんには私の入院を秘していた
一つは私自身静かに療養したかったこと
もう一つは彼女自身 抗癌剤の副作用で吐き気と熱に悩まされていたから

二週間で退院した
夫が迎えに来て入院費を支払った 冷たい態度 不機嫌そのもの
高額な入院日は意に介してはいない
自分の一部である私が二週間も自分のそばにいない憤慨を不機嫌という
態度で現していた
まるで子供 子供よりタチが悪い

密かに離婚の準備をしていた私は姉妹にも伝えていなかった
仲の良いフリをして次姉に誤解を与えたこともあったが
弁護士の先生との約束 作戦を守っていただけだ
退院後、凄まじい蕁麻疹が全身に出た 7ヶ月間痒み地獄
仕事どころではない 朝晩ステロイド点滴しても何重にも
膨れあがる蕁麻疹 大学病院で細胞検査したが異常なし
精神的苦痛の極限が身体に現れた
離婚の準備を決して悟られないよう
amiちゃんともう二人の友人も協力してくれた
だが、やはりamiちゃんが一番私を理解してくれ余計な質問はしなかった
彼女はメールで
「私の両親も離婚したけど修羅場でした
茉莉子ちゃんがもう決めたのなら 私は応援するのみですよ」とメールをくれた
弁護士の先生と密かに連絡を取り合う

夫は小さい会社を経営していたので携帯電話は法人契約だった
弁護士先生から「茉莉子さん個人で携帯電話を契約して下さい」
肺炎になる前は私も会社に出勤していたが少し歩くだけで息が切れ
自宅にパソコンを持ってきて仕事をしていた
私は主に経理と総務を担当していたのでネットバンキングで振り込み
入金確認 給与振り込み 税理士の先生とのやりとり 税金納付など

いつ携帯ショップに行くか。。。
薄々感じとっているかもしれない夫は昼間 突然帰宅したりし始めた
その頃 子宮筋腫の治療をしていた私は婦人科に行くと嘘をついて
携帯ショップに行き契約してを済ませた
問題は一ヶ月以内に自宅に携帯会社から契約完了の葉書が届くとの事

頻繁に突然自宅に戻る夫に決して見られてはならない
長い時間かけてここまで慎重に事を運んできたのだ
郵便局に行き 長期旅行に行くので郵便物を三週間止める手続きをした
あとはいつ家を出るか
amiちゃんは 私一人住まいだからうちにおいでよと言ってくれたが
彼女の家に滞在してしまうと今までパーソナルスペースをを保って
きたのが崩れる 友人関係も崩れるのを避けるための決断した

ホテルに一ヶ月滞在する

早速 弁護士先生にメールした 先生もその方が良いとの事
私がホテルに一ヶ月予約したら疑念を持たれる可能性があるので
弁護士先生がホテルに事情を説明し、逃亡犯ではいこと
誰かが私の存在を見ても当たり前だが口外しないこと
弁護士先生の事務所名、電話番号、メールアドレスを伝えたようだった

夫が出張に行くから私にも同行を求めてきた
もう異常としか言いようがない
すぐ断ると何をされるかわからないから同意した
出張当日 夫と朝食中 いきなり嘔吐した私
夫は洗面器を持って来て私の背中をさすった

緊張が続いていた私は限界だったのだ
病院へ連れて行くという夫に自分で行けるから大丈夫
こんな状態だから同行できないと言ったら納得していた
出張早く切り上げると言って出かけた
ふー
すぐ弁護士先生連絡しこれからホテルに向かう旨を伝えた
妹に離婚するから別居する
夫から連絡あっても知らないと言いはってとだけ伝えた

当座の着替えをキャリーバッグに詰めてタクシーを呼んだ
1階のメールボックスを見たら携帯会社からの葉書が届いていた
ひとつクリア 父が 母が 見守ってくれている そう確信した
◯◯ホテルまでお願いします
タクシーに深く乗り近所の人にも見られないようにした

お昼頃着いたが流石 弁護士先生の手際の良さがわかった
15時以降しかチェックインできないが支配人がルームキーを渡してくれた
8階の部屋
疲れ果てベッドに横たわった
少し寝たようだった
もう陽が暮れている
ホテルの窓から灯りのともったオフィスビルやマンションが見える

そのひとつひとつに幸せが宿っているようで思わず涙が溢れ落ちた
結婚生活はなんだったのか
私は夫の愛用品のひとつでしかなかった そして最高のアクセサリー
夫が愛していたのは自分自身
外の灯りを見つめ慟哭がとまらなかった
私は贅沢な生活なんていらない

ただ幸せになりたかっただけ 暗い部屋の中でいつまでも慟哭していた


本日も最後までお読み下さりありがとうございました

これを書くにあたりかなりの時間を要しました

離婚して数年経ちますが今でも苦しくなることがあります

私の父が優しい男性だったので余計に比較してしまう部分もありました

力の暴力でもなく 経済暴力でもなく

私をどこにでも連れまわして満足するというモラハラです

姑に何度も相談しても息子可愛さで肩を持つだけ

別居して相手も弁護士すぐ立ててきました

離婚するまで半年かかりました

もう二度とアイツの顔など見たくない

DVは犯罪です

お母さん、お父さんって優しかったね

両親は若くして亡くなりましたが 夫婦位牌で仲良しです

今 パートナーからのなんらかのバイオレンスをされているかたへ

はっきり申し上げますが治らないです

離れる勇気 逃げる勇気を持って下さい

どんなに裕福な家庭の子息でも40歳近いのに独身なのは

一見優しそうで人当たりが良くても交際してしばらくしたら

俺様になって あなたを都合のいいオンナとしか見ない

家柄も良く性格も良かったらパートナーはいるはず

騙されないでください

DVは主に四つあります

殴る蹴るなどの力による暴力
生活費を渡さないなどの経済的暴力
無理矢理性行為を強要する性的暴力
無視 怒鳴るなどの精神的暴力

コンビニやデパートの女性トイレの個室に
あなたはDV被害者でないですか?
相談窓口の電話番号やアドレスが記載されている
ステッカーが貼ってあります

パートナーの言動に少しでも上記四つのどれかが該当したら
迷わず相談して下さい
できるならお金も密かに貯めて下さい
あなたはパートナーの奴隷ではありません
性欲のはけ口でもありません

幸せになるため生まれてきたのです



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