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きもちのいい朝の作り方

とてもきもちのいい朝、というものがあって、
そういうとき、空気は肌にあたると冷たいエアコンの風だったり、あるいは窓からそよぐ柔らかい風であったりする。

気分が凪いでいるのが大事だ。音楽もいい。好きな音楽、すてきな音の流れたち。思い出の朝のメロディ、だけじゃない。今日初めてかけてみるジャズやクラシックでもいいんだ。

偶発的に、自然発生的に起こるかのようなある心地

日常の延長線から、ほんの少し平行線を外れた感覚、この、ちょっとした、わたしだけの非日常、あまりにも心地よい空間は、どうすれば作られるのだろう。そんなことを考えて、このきもちのいい朝に、この文章を書き出した。

なにかに追われていてはいけない。時間。支度をして出なければいけない、というときに凪いだ気持ちはやってこないから。余裕、いや余白だ。これがないと始まらない。なにか、すべきことで頭がいっぱいになっていてもいけない。今日やるべきこと、仕事があっても、いったん頭の隅において忘れ、からっぽになるのだ。そうだ。まっしろな。それも人工的な白じゃあだめなんだ、雲みたいな真っ白だ。真っ白じゃないけど真っ白に感じられる白がいいな。

ここまで書いて、お腹が空いてきた。今日はいい日だなぁ、と思う。こんな気分になれたから。

そうだ、わたしはいまひとりだ。ひとりでいること、も大事だ。
ときに、ほんのたまに、心を許しているひとがそばにいても、こんな気分になることがある。でも、基本は、ひとりなんだ。

冷たい風や柔い風が肌にあたる感触
好きな音楽のリズム、その向こうにある風景
すっかり目は冴えたのに、うたたねをしそうなくらいの、心地よさ。

わたしだけの非日常は、きっとあなたが目の前にいても共有なんてできなくって、それがまたいいんだよな、と思う。

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