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「微笑みうつ病」

おいしいクリームパン。


noteを書く気力が全く起きないまま、書き残したい感情と出来事だけが溢れてくるこの5日間。

正直今も、頭で文章を考えて、指動かして文字打つ気力なんてこれっぽっちもないんだけど、他にやることもない上に、ただひたすらに眠りたくないから、今書くことにする。

この5日間を振り返るために、最後のnoteを読んだ。新潟から金沢に戻った日だ。

あれからまだ5日しか経ってないのか。

抗うつ剤が2錠分になってから、割と調子がいい気がした。

1番は午前中に目覚められること。その後ごろごろするけど、12時か13時にはお昼ご飯をきちんと食べていた。

2番はあからさまに身体が楽になった。毎朝、毎晩、毎秒、ずっと伸びをしていても伸びきれないくらい疲弊していた身体が、気づいたら少し軽くなった気がする。

そして、この2つのおかげもあり、割と前向きな気持ちが増えた。掃除をしだして、その流れで部屋の大規模な模様替えもした。外出してない日でもお風呂もきちんと入ってる。

2日目に友だちと家で課題をしたときも、思っていたよりふつうに話せた。なんなら、いつも通りのテンションだったと思う。

4日目(一昨日)は、また別の友だちと夕ご飯を食べて、そのままカラオケに行って1時半まで歌った。いつもよりもテンション高めの曲を歌ったと思う。

友だちといる時間は、今までの辛さが嘘みたいになくなった気がした。単純に楽しかったのもあるけど、友だちを前にして以前のように振る舞えている自分がいたことが嬉しかった。

カラオケ終わり、解散して家まで30分の距離を歩いていたころ。段々と気持ちが落ちてくるのがわかった。

脱力感と喪失感と不安と悲しみ。全てがマイナスの感情で埋まった。このまま家に着いたらきっと前みたいに落ちて沈んじゃう。一生家に着かずに歩き続けたいとすら思った。

家に帰って、疲れてすぐにでも座り込みたかったけど、座ったら絶対に立てなくなると分かっていたから、そのまま手を洗って着替えて、メイクを落として歯磨きをした。

もういつ動けなくなっても大丈夫なようにしてからようやく疲れきった身体を休めることにした。

座椅子に座ってしばらく。
なにがなんだかわからないくらい、沈んでいた。さっきまでの元気が嘘のようになくなった。

むしろ、友だちの前では元気だった自分に、春から大学ちゃんと行けそうとまで期待した時とのギャップの大きさに絶望していた。

本当にわからない。

私は自分の体調も、まともに整理できなくなったのか。

なんでこうもギャップが生まれるのか。

これは、抗うつ剤と休養でどうにかなるものなのか。

不安になって、ネットでいろいろ調べた。

「うつ 波 激しい」「うつ 人の前では元気」と検索して出てきたのは、『微笑みうつ病』だった。

人前では意識的(もしくは無意識的)に、辛さを隠して元気に振舞ってしまうらしい。

どのサイトを見ていても、自分に当てはまるものばかりだった。

特に、「自分の弱みを他人に見せられない」というところ。

私はずっと昔からその自覚があったし、1番の悩みだった。私は自分のプライドの高さがいけないとずっと思っていたけど、そのサイトには

自分が本当は弱い存在であることを自覚しながらも、周囲の期待や評価が大きすぎるあまり、無理をして弱い部分を隠さなければと思う場面が増え、“本当の自分”と“表面上の自分”にギャップが生まれ、それに苦しむようになる。とあった。

全くその通りだった。私が上手く言語化できなかったものが全て書かれていた。

自分で言うのもなんだけど、物心着いてから家族や周りの人に気を遣う方だった。責任感と真面目さが異常に強くもあったと思う。そのおかげで、小中高と勉強に困ることはなかったし、委員会や学校行事も積極的に真面目に頑張ってた。とにかくバカ真面目だった。

だからこそ、他人の評価を1番に気にしていた。自分では自覚は全くなかった。なんなら今もそんなの信じられない。

自我が強いとばかり思っていたし、自己肯定感も人より高いと思っていたけど、他人の目ばかり気にしている、そんな人間だと思う。

だから結局、1人じゃ自分のことを褒めてあげられない、誰かに頼っていないと生きていけない弱い人間なんだ。

別のサイトには、そんな弱い自分を守るための防衛反応として、無意識に明るく振る舞うようになる、とも書いてあった。(躁的防衛というらしい)

そこに書かれていた実際の患者さんの例が、驚くほど自分に当てはまっていたから保存用にコピペしておく。

・自分にとって不都合な現実、自分の短所を見たくない。本当はテンションが低く暗い自分を人に知られたくない

・普通を装う、無理して明るく振る舞う裏につらい抑うつ状態や抑圧している感情がある

・よく眠れなかったり常にストレスや疲労感がある。薬を飲んででも頑張ってしまう。人に弱さを見せられない

・人前では明るく振る舞うため、誰にもうつ症状の深刻さを気づかれないため、1人の時はさらにボロボロになっている

・ずっと躁的防衛をすることで、自分を守ってきた。つらいストレスを乗り越えられてきたと思う。でも、最近はそうすることにもストレスを感じてしまう

・幼少期の環境、親の歪んだ教育や学校での出来事により、自己肯定感が低い。しかし自己肯定感が高い自分を演じてしまう

・人前では明るい人を演じてしまうのは、自分の脆さや弱さを悟られたくないから

・無理して笑うのに疲れた。外面と内面のギャップが自分でも辛く感じる

・完璧主義で、昔から自分の限界以上に頑張ってしまう。疲れるけれどやめられない

・不安が勝手に襲ってくる、ネガティブ思考が侵入してくる。そんな自分が嫌でテンションを上げて乗り切ろうとする癖が身についている

・一人になるとひどい落ち込みが襲ってくる。誰も自分が死にたいと思っているなんて考えもしないと思う

・仕事もできるし家族や仲間がいる。しかし、心の中ではボロボロになっている。生きていて幸せな実感が薄い

・自分の精神的な症状や抑うつ状態を認めたくない。適応障害やうつ病のわけがないと思いたかった

・周囲からの評価は明るい人、元気な人。そんな評価が邪魔でしょうがないものの、周りの期待に応えなければと過剰にキャラを演じて疲れ果ててしまう

・もう元気で明るく強い自分を演じることに疲れ果ててしまった。しかし、それ以外の自分を自分が一番見たくない

・本当は辛いのに仕事を無理して頑張り、休日には疲労感でなんにもできない

・自分を偽って生きてきて、自分が何者かわからなくなっている
https://www.value-press.com/pressrelease/308752?mode=amp


多分だけど、今まではこのギャップに耐えられるくらいエネルギーがあったんだと思う。というか、ギャップに気づく暇がないくらい、人となにかしている時間が極端に多かった。

大学生になって一人暮らしし始めてから、本当にいろんなことに挑戦してきた。毎日が忙しくて、けど頑張ってる自分が好きで、毎日元気だった。

だけど、その限界が今回きてしまったんだと思う。

正直な気持ちを言うと、しんどい7割、安心3割。自分のことを少しだけど理解できたから。
「微笑みうつ病」

(追記)
noteで #微笑みうつ病 はたったの2件だった。そのうちの1件に素敵なサイトがあったから貼っておく。
http://kenyuukan.lolipop.jp/hohoemi-utu

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