見出し画像

【詩あそび七十二候】虹始見(にじはじめてあらわる)

「世界でいちばん寂しいのは、誰だと思う?」

一番さみしいのは、神様なんだよ
「神様なのに?」

そう、神様だから
何一つ欠けることがなく
何一つ知らぬことがなく
何一つほしいものが無く
誰かに埋めて欲しい寂しさも
感じたことが無くて

ひとり
        はじまりもおわりもなく

神様は空の上で描き続けている
分かつための線
求めるためのひかりと
ひかりが光であるための
くらやみを

どこにもいない自分自身、を
夢見る私たちのために

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?