【詩】go beyond/夏の気配
羽化の気配を シャツの裾に隠して
走り出せ 夜明けにはまだ遠い
眠ることを恐れるより
夢に溺れる事に怯えていたい
優しさに足を取られたら
踏みならせ その泥水を
いつか真夏の夜空に 冬の星座を探したね
何光年だって 心は駆けてゆく
冬の最中に 夏を思うように
ハロー、聞こえていますか
いつかの僕だった君
電波は届かなくたって
想いは宇宙を渡っていく
いつか握手をしよう
力尽きて倒れた後に
走り続ける僕らの季節は
巡る 巡る 巡り続けて
また夏を連れてくる
ハロー、いつかの君
鼓動は届いているかい
走れ。夏はもうそこだ
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