9月9日。幻の五節句「重陽(菊)の節句」を祝う食卓のアイデア

2021年9月8日 04:47

疫病をやっつけ、不老長寿・無病息災・子孫繁栄を祈るディナー会をやってみた記録。（2020.9.9に開催）（2021.9.8に記録を公開、作り方や解説はあとで加えたい、、）

■ 重陽の節句(菊の節句) って？ ■

９月９日は、５節句の１つ「重陽の節句」。陽 の数字の極み “９” が２つ重なる、古代中国で 最もおめでたい日。別名は「菊の節句」。

日本では貴族や大名が珍しい「菊」を観ながら菊酒を愉しみ、「栗」「茄子」を加えた庶民文化へ発展。

現在は５節句としてはほぼ廃れてしまっていますが、
旧暦の９月９日にあたる10月半ば以降に「お九日 (おくんち)」や「菊花祭／菊花展」の行事が行なわれ、昔を伝えています。

■ 食卓づくりのコンセプト ■

・「食事を交えてゆっくり商談したい」という父の意向でセッティングされた会。
・ステイホームで外出を控えるようになってから、久々に迎えるお客様。
・当日は9月9日。

…ということで、
下記のコンセプトのもと、食事会を企画しました。

○ 9月9日なので
→ 「重陽の節句(菊の節句) 」の伝統食に、
「老化を防いで精のつく食材」をプラス。
疫病をやっつけ、不老長寿・無病息災・子孫繁栄を祈る。

○ 父の仕事相手の海外旅行業に携わっている方なので
→ 「旅」「海外」に関する要素
商談がはかどるように。

○ うちに初めてお越しになる方だったので
→ 「我が家」のルーツや近況に関わる要素
家族の紹介をして親睦が深まるように。

○ 食事と芝居を融合させたコンセプトディナー的なものをやってみたいなぁと思い至ったので
→ 「詩的」な要素で「ストーリー」を紡ぐことに初挑戦してみた。

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■ テーブルとインテリア ■

派手すぎて使い道の限られすぎる、菊が描かれたテーブルセンター。（黒い布／金のプリント／フチが赤…）今日使わないで、いつ使う！？ …と久々に思い出し、コーデの中心に据えることにしました。

黒×赤という和の定番色に、黄と白色の菊。つなぎとして金と銀の皿や布を足していって、和風モダンな感じで全体をまとめました。

■ 衣装 ■

テーブルに飾った菊の葉っぱが浮いてしまっていたので、
お洋服を緑色にして差し色にすることに。
母の／自分の、２着をコーディネートしました。

■ 献立 ■

メニューを決める途中から レストラン風なメニュー表 を作ってみようと思い立った。やってみたら、とてもテンションが上がり、詩的な妄想が捗りました。

菊の節句のおしながき改改

Apéritif
バターアーモンド＆堅焼ごま煎餅

Apéritif
菊酒　〜菊入りシャンパーニュ〜

Amuse
梨と五味子茶の花菜

Pain et Fromage
パン各種　〜蓬や海藻の塩、ブリーチーズ〜

Vin
白ワイン

Entrée
和野菜のグリーンサラダ　ふわふわ綿のっけ

Entrée
思い出風味の和ポテサラ

Vin
赤ワイン

Poisson
戻り鰹の和風レアステーキ新蓮根・黒にんにく・クレソン

Garniture
和風ラタトゥイユ　夏野菜と秋茄子のかくれんぼ
　
Hors-d’œuvre
豚ロースの無骨な味噌漬焼