見出し画像

疲れやすい私が健康食品と漢方薬から卒業できた理由

アカマツ、ニンニク、シイタケ……

試した健康食品は数え切れません。

漢方調剤薬局に通い、季節や症状に合わせて5種類の漢方薬を常備。

高齢出産で弱ってしまった自分を、特別な「何か」で補わなければ、もう生きてはいけないと思い込んでいたのです。

お疲れ母ちゃんでした

とにかく疲れやすくて、寝ても疲れがとれない。

朝、目覚めたときが疲労感のピークで、日中は重たい頭と体を引きずり、最低限のタスクをこなすのが精いっぱい。

家族には優しく接するどころか、当たり散らし、自分だけが大変で、苦しい思いをしていると思い込む、今思えばイヤな奴になっていたのです。

どん底のコンディションで思いついたこと

子どもの風邪の看病でほとんど眠れず、思考力ゼロの状態で子どもの背中をさすってやっているときにフッと思ったんです。

「これからもずっとやりたいこともできない、家族とも仲良く過ごせないなんてイヤだ」

そして、体質改善をしようと初めに手に取ったのが健康食品でした。

もちろん、食べ物ですから食べてすぐ変化を感じられるものではありません。

私は焦りからもっと強力な、不調に直接アプローチできるものを、と考え漢方薬も試すようになりました。

手ごたえがないまま1年がたち……

健康食品も漢方薬も決して安価なものではありません。

けれど、これで毎日がラクになるなら、もっと楽しめるようになるならと、すがるような思いで1年は続けました。

けれど、思うような元氣は手に入らなかったのです。

「お金も時間もかけて、プロのアドバイスももらった」

「けれど、結果が出ないのであればやり方が間違っている」

「そもそも、病気でもないのにお金と手間暇をかけないと健やかでいられないって生き物としておかしいのかも」

改めて、今までに費やした時間とお金、相変わらず慢性的な疲労感のある体を見て、方向転換することを決めたのです。

もう特別なことはしない。

ただ、家事をして仕事をして子どもの世話をして、時々自分の時間をもって、そんな「普通の暮らし」をするだけで元氣を保てるようになることを目指すことにしました。

基本に立ち返りました

そこで変えたのが食事です。

それまではおかずしっかり、ごはんは控えめ。

おやつもお酒も我慢しない、そんな食生活でした。

それをおかず控えめ、ごはんをしっかりに変えたのです。

ごはんをしっかり食べるようになると、自然とおやつやお酒への欲求が治まり、頑張りや我慢なしでほしくなる頻度が減ったのが一つ目の変化でした。

次に感じたのが、おなかのあたりに現れた「元氣」の存在です。

腹が据わるというように、おなかや腰回りが安定して、「自分は元氣になれるんだ」というほのかな自信がわいてきました。

そして、疲労や不調を感じない時間が少しずつ増えていきました。

心にも変化が

しばらくすると、「健康食品を手放してもいいかな」と思うようになったのです。

そこで、手元にある健康食品をすべて食べ終わったあと、買い足さずに過ごしてみました。

恐る恐る日々を過ごしていましたが、ガタンっと体調を崩すこともなく、通常モードで生活できたのです。

さらに、不調を感じる頻度が減ったので漢方薬を使う間隔も長くなり、今では手元に2種類を常備するだけになっています。

食事を変えたら人生が変わりました

こうやって、「これがなくちゃダメ」というすがる気持ちが手放せ、特別なものを買い続けるお金と時間と手間が不要になりました。

変わろう、と決意し、食事を見直し、実践し続けたことで、体力にも、気持ちにも、時間にも、お金にも余裕ができたのです。

家事も休憩を挟まずスムーズに進めるようになりましたし、仕事のミスや手戻りも減りました。

自分の時間も作れるようになって、ゆっくり図書館を回遊したり、そのままカフェでまったりしたり。

毎日の満足感や充実感が高まったことでさらにゆとりが生まれ、家族にも穏やかに向き合えるようになり、じっくり話を聞いたり、言葉を選んで声かけができたりしています。

多少時間はかかりますが、食事のバランスを変えたことで、年を重ねても、特別なものも用意しないで、お金もかけないで、疲れにくい体と心の安寧が手に入るってすごくないですか。

私はこれからの自分に期待をしています。





この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?