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リオのコーワーキングSelina

NASDAQに上場したSelinaに泊まった。総じて快適に過ごせたコパカバーナ3泊4日のダイジェスト。

WORK, STAY, EXPLORE, COWORK

世界最速で世界最大のホスピタリティブランドを構築。美しくデザインされた宿泊施設にコワーキング、レクリエーション、ウェルネス、地元での体験を融合させたSelinaは、ノマド向けに特別に設計されており、旅先で働くための場を提供しています。

Selina

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Google Mapsはピンずれしている。といっても隣接した通りなので問題ではない。リオ市北部のバスターミナルから疲れてコパカバーナに着く。宿の予約はしていない。

Selina Copacabana

レセプションには機嫌の悪そうな従業員がいる。この人はハズレだ。早く部屋に行って休みたい。

ブッキングコム掲載の写真はよく撮れすぎている。撮影者は理想主義的だ。

部屋は4人部屋。内向きで街の様子は見えない。当然ビーチは見えない。1泊4000円。

荷物をおろす。ベットは上を選ぶ。部屋は狭い。床は他の人の荷物が溢れている。誰かの靴が臭い。下の段では耐えられない。
靴に気をつけなければ、いくら服を洗濯しようが、シャワーを浴びようが、わきにデオドラントを使おうが、香水を使おうが、すべて無意味だ。

ミックスドミ、男も女もいる

ベットに座ることはできない。天井が低い。

徒歩5分。近所のスーパーで食材を買う。コパカバーナの物価は高い。夜1人で気軽に入れる店はない。観光客相手の店は高いだけで不味い。基本的に。インフレが進んで、その傾向は強くなっている。

共用キッチンに行く。ドアノブが壊れかかっている。

食材を冷蔵する。冷蔵庫は物で溢れている。パスタを作ろう。ブラジルの外食でパスタを選ぶと、不味いのに高い。自分で作るので味に間違いはない。
フライパンは古く、焦げが目立つ。包丁は持ち手が壊れている。危ない。フォークは足りない。安いのには理由がある。

シャワーを浴びよう。タオルはない。仕方なくレセプションに行ってタオルを借りる。幸いなことに、あの機嫌の悪い従業員はいない。良かった。機嫌が悪いというか、想像力が薄い。リオではよくあること。タオルは20レアル(約600円)。熱いシャワーを浴び、早めに床につく。

水圧が最高のシャワー

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翌朝。朝食を作りに共用キッチンに行く。

雨はやんでいない。外は寒い。温かい飲み物を飲みたいが、マグカップはない。1つだけあるボウルで済ます。卵を焼く。

仕事をする。

図書館に行く。息苦しい。原因はホコリかカビ、か。

11階のルーフトップに行く。有料の朝食をとっている人であふれている。座るには何か注文しないといけない。ここはバーで、ホテルではないそうだ。

地上階に降りる。音楽が大音量でかかっている。

シネマルームに行く。息苦しい。図書館と同じだ。

コーワーキングの部屋に行く。閉まっている。カードキーが反応しない(後から知ったが、コーワーキングは有料の1日45レアル・約1300円で、特別なカードが必要)。レセプションには極力行きたくない。機嫌の悪い人とはあまり関わりたくない。

仕方ない。

再びキッチンへ。

キッチンの片隅の席につく。ソファは硬めで座りやすい。椅子もかけやすい。掃除をしてくれる人がやってくる。ありがたい。宿泊者の片付けは雑だ。他に仕事をする人たちもやってくる。静かで快適だ。集中できる。午後まで仕事をする。

昼食をつくって食べる。昼寝をする。誰も部屋にいない。快適だ。夕方、共用キッチンで仕事をする。夜になる。軽く食べる。部屋に帰る。誰もいない。快適だ。熱いシャワーを浴びて早めに床につく。

◇◆◇

翌朝。昼までは同じ。

雨が降っている。

徒歩5分のレストランで昼食をとる。9レアル(約270円)の生ビール300ml。アルコールが飛んでいる気がする。人件費を飲んでいる。スーパーで同じメーカーの缶ビールを買えば3レアル(約90円)で、アルコールも入っている。

コパカバーナはランチも大したことはない。こんなので40レアル(約1200円)。

セントロで地元向けの宅配弁当を頼めば、13レアル(約400円)でもっと美味いのが食べられる。家まで届けてくれる。フェジョン(豆の煮込み)とファロファ(炙ったキャッサバ粉)、サラダもついてくる。量も多い。

部屋に帰る。昼寝をする。誰も居ない。快適だ。夕方、共用キッチンで仕事をする。夜、パスタをつくる。共用キッチンでパーティーが始まる。つまらない。酒を飲んで中身のない話をするから、うるさいだけだ。ただ群れたい連中には絶好の機会だろう。

気が散るので11階のルーフトップバーに行く。繰り返しになるが、ここはホテルではない。たとえホテルの朝食を提供していたとしても。
コパカバーナビーチを一望できる。音楽は大きい。窓際の席につく。1杯40レアル(約1200円)のカクテルを注文する。よくできたカクテルだ。ネグローニ。

請求書が届く。メニューより高い。サービス料が加算されている。口頭での説明もない。何のサービスもない。断わるが、別に嫌な顔はされない。

部屋に帰る。幸いなことに誰もいない。臭い靴もない。みんな出かけているのだろう。朝まで帰ってこないことを願って床につく。

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翌朝。6時過ぎ、コパカバーナのビーチを歩く。運動している人たちがいる。曇り。うっすらと太陽がさす。

7時、宿に戻る。朝食を食べにルーフトップバーに行く。選択肢は3つ。クラシック、ビーガン、アメリカン。3泊したら毎日違うものを楽しめる。

「私は5時から働いてるの、ボルソナロの時代だから。ルラの時代になったらこんなのあり得ない」と厨房から大きな声が聞こえる。リオでは普通のことだ。
私は4時から働いている。ちなみに同室者たちは、明け方、死んだような顔で帰ってきた。

ビーガンを選ぶ。コーヒーと葡萄ジュースが先に届く。10分ほど経つ。朝食が運ばれる。ビーチからPão de Açucarまで見通せる。眺めが良い。

これで35レアル(約1000円)は安い。30分ほど朝食をとる。アンケートをお願いされる。「メニューはデジタルだからスマホで注文できたら、ポルトガル語が不自由な外国人にとって便利だし、人件費を削れる。でも従業員はサービスのプロ、貴重だ。ありがとう」と素直に回答する。20分ほど過ごす。

リオでは珍しい、しっかりとしたサービス。明細は示されないが、無言で請求されるが、サービス料を支払う。

8時、部屋に戻る。荷物をまとめる。4人部屋の同室者たちはまだ寝ている。

共用キッチンに行く。仕事をする。

10時頃チェックアウト。別の街に移動する。飛行機は11時台、サントスドゥモン空港から。

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4000円でコパカバーナのビーチ前に泊まれるのは破格、オススメ。総じて快適に過ごせた。良いビジネス。

Selina Copacabana 
住所:R. Alm. Gonçalves, 5 - Copacabana, Rio de Janeiro - RJ, 22060-040

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