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欠落。


今年の3月に私の大事な方と色々話をしていた中で、

「こうすると絶対幸せになれるよ」みたいな方法が
仮にあったとしても、私たちなら選ばないよね。

みたいな話題になったことがありまして



その方は、周りから見ても自己肯定感が皆無で、
それが日々削られていくような人生を歩んでいて。

生きることを無理やりにでも約束させないと、
今すぐにでも自殺を選ぼうとする方なんです。




そして、私はその元凶を知っていることもあり、
彼女に寄り添ってあげたいと思っていたんですよ。



だから、幸せを選ぼうとしないことに対しては、
「少しずつでも、どれだけ時間がかかってもいい、
ずっと私がそばにいて、全部受け止めてあげよう
いつかそんなことを思わなくてもいいように」と、
傘村トータさんのWhiteみたいなことを思っていて。




だから、彼女がそう思うこと自体を否定したくない
わかってあげたい、という気持ちがありました。
ただ、そのときに彼女が零した



「欠落していないと、何も残らない気がするから」



どういう意味だろうかとずっと考えていました。




心が欠けたときは恋人と一緒にいて補いあうもの。
多分彼女はそういう風に考える人だから。



彼女が旦那に浮気されて棄てられた結果、
自殺未遂までして、なにもかも失ったときに
「それでもこの出逢いに意味はあったんだ」と
必死に言い聞かせていたのかもしれないなあと。



彼女は私にもよく言ってくれるんです。




「きっと私に何もなければ、
存在すら知らなかったから。
ずっとずっと死にたかったけど、
だから優しいあなたに出逢えたし、
今、今日も生きる勇気を貰ったよ。」




少し似てますよね。

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