地元から大学へ出た時のはなし

私は高校を卒業してから地元から遠く離れた県外の大学へ進学しました。

当時は地元から東京に行く子達が多かったのですが、電車に迷いそうとか人が多すぎて怖いと言う想いが強く、地方都市の学校を選びました。

地元から旅立つ最後の日に高速バスから手を振ると母親が泣いていたのがすごく辛かったのと私もバスの中でしばらく泣いていたのを今でも覚えています。

大学は外国(主に英語圏)の歴史であったり異文化コミュニケーションを学ぶことのできる外国語学部でした。

英語しか使えない教室兼ミーティングルームがあったり皆各々望むところへ留学したりと自由な学部で皆仲が良く明るい子が多く、授業についてバイトについて恋愛について共有して楽しい日々でした。

数年暮らしてみると周りの友人達に関して色々見えてくるところがあって、中でも地元から出て、遠く一人暮らしをしている子が少なく、皆実家で家族と暮らしていて、悠々自適に自分の好きなことをして、バイト代は全部自分のものにしていて羨ましい!なんて思い始めていました。

私は日々バイトに追われていて(3つ掛け持ちしてた)お金のやりくりは大変だったし、ご飯は全部自分で作って家事をして、帰りが夜遅くなって心配してくれる人もいない、周りの子達のことを気楽そうで良いなぁなんて思うようになりました。

自分で選んだ道ではあったものの、高校からの友だちは周りに一人もいなくてこの寂しさを共有できる子がいない、お金もない!と言うことが本当に当時の自分の悩みでした。大学生でブランド物とか普通に持っていた人たちが羨ましかった・・・(今となってはただただ寂しくて周りの子達に嫉妬していたんだなと思います)

大学の時、よく遊ぶ友だちは居たものの多くはなく、仲良く話していた子たちも卒業をしてからは多くは疎遠になったりしたので自然となんにも思わなくなりました。

当時寂しくて周りに嫉妬していた自分はもうおらず、たくましく一人で暮らしているし家事もそこそこにこなせる社会人をやっています。

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