見出し画像

実は置き勉強OKになっている?!

こんにちは,HARuです。今日は「2018年,文部科学省が置き勉OKの通知を出しているよ」というお話し。

「置き勉なんて不良のすることだ!」
「勉強道具を持って帰らないと学習習慣が身に付かない!」
「毎日次の日の用意をすることが生活習慣を整える上で大切なのだ!」
など,学校現場には色々なご意見があります。
文部科学省では,「置き勉させてあげてね」という通知が出ているにも関わらず広まらない原因は何か。
考えてみたいと思います。

では,いってみましょう!

文部科学省から通知が出ている!

文部科学省から以下のような文書が出ています。

https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/keikohin/__icsFiles/afieldfile/2018/09/06/1408967_001_1.pdf

「児童生徒の携行品に係る配慮について」というタイトルですが,簡単に言えば,

子どもたちのカバンが重すぎるから置き勉させてあげてね!

という通知が出ているのです。
では,あなたの通う学校やお子さんが通う学校では置き勉OKでしょうか?
多くの学校では,まだ置き勉を許可していないと思います。
教育のトップ機関である文部科学省が認めているにも関わらず,広まっていない。
その原因はなんなのでしょうか?

置き勉なんてもってのほか!

こんな風に考える教員は意外と多くいます。
傾向としてはベテランの先生に多いのですが,若手でも同じように考える人は少なくありません。
なぜ,このような発想にいたるのでしょう。
おそらく大きな原因は2つ
・生活指導につながる
・置いて帰ったら勉強しない
という理由が大きいと思います。
それぞれ詳しく考えていきましょう。

・生活指導につながる

カンタンに言えば

次の日の準備を自分でさせたい

ということですね。
ただ,正直なところ,子どもたちは全ての教科をカバンに入れていることも少なくありません。
なぜなら,忘れ物をすると先生にスゴく怒られるから。
わざわざ忘れ物をするかもしれないリスクを抱えて,次の日の用意をするかと言われると,しない子どもが多いでしょうね。
正直,あなたは毎日翌日の仕事の準備をしますか?
実際会社や学校にものが置いてあったり,前日のカバンの中身そのままだったりしませんか?
学校現場では,ほぼ手ぶらで来て,帰る方もいらっしゃいます。
それはどう考えても,職場に仕事道具が揃っているからです。
なぜ,それを子どもたちには認めないのでしょうか。
そもそも,本当に次の日の準備をすることが生活習慣を整えることにつながるのでしょうか。
私個人としては,それほど意味はないだろうなと思っています。

そもそも子どもたちが置き勉をしたい目的は
・カバンが重くて持ち運びが大変
・忘れ物をしたら怒られる。怒られないためには置いて帰る

という発想からです。
小学生は小さな体に不相応の重さのランドセルを毎日背負って登下校します。
中学生は自転車に重いカバンを必死にくくりつけます。
そのせいで,ハンドル操作が大変になることも多いようです。
そして,前述した通り,忘れ物をすると烈火の如く怒る先生もいらっしゃいます。
気持ちはわからないでもないですが,結局その子を叱ったところで,改善は難しいでしょう。
他の子への見せしめで怒っているのならば,筋違いです。
忘れ物をしない!という強い心を育成しているとおっしゃる方もいらっしゃいますが,人間の気持ちだけでは,悪い習慣は改善しません。
本当に改善させたければ,根本的な『仕組み』を変える必要があるのです。
結局,その仕組みづくりをしない,教師の怠慢と言われても,私は反論できません。

・置いて帰ったら勉強しない

2つ目の理由として挙げるのが,「置いて帰ったら勉強しない」というものです。確かに,気持ちは分かります。
しかし,その日にやった全ての教科を持って帰って学習する子がどれだけいますか?
今の子どもたちは私たちが想像する以上に忙しいものです。
習い事や塾,みたいテレビ(今はYouTubeかもしれませんね笑),遊びたいゲーム,読みたいマンガ
たくさんやりたいことがあるのです!
ほら,見ろ,置いて帰らせたら子どもの欲望のままに勉強なんてしないだろう。
と言われるかもしれませんが,
それは私たち教員が学びはエンタメよりも楽しくないと認め敗北宣言をしているようなものです。
本来,「学び」は楽しいものです。
分からないことを知り,自分が成長できることを実感する。
人には本来,知的好奇心があふれているのです。その証拠に,子どもたちは自分の好きなことに関しては,誰が止めようとも一生懸命学びます。
ゲームやマンガ,お城,戦国武将,化学などど
どの子どもも一生懸命学んでいるのです。
ただ,その子が学んでいるジャンルが大人が認めるものであった場合,
すごいね,優秀だね
褒められ
そうでない場合,
もっと勉強しなさい!
と言われる。
なんだか理不尽ではありませんか?

無意識に指示待ち人間を育てている大人

子どもたちに学校で教える教科学習の意味や役割,目的も伝えず,
ただ,「やりなさい」「与えられた課題をこなしなさい」
と言うだけでは,大人が嫌いな『指示待ち人間』を育てているだけではありませんか?
将来,社会に出て,「あの子は優秀だけど,指示待ちだからねぇ」と陰口を叩く。
だけど,その子が学んできた環境は「指示されたことを,指示された通りに実行する」ことが優秀とされてきた環境なのです。
そりゃあ指示待ち人間になってしまうことでしょう。

私たち大人が,教員が子どもたちを『指示待ち人間』に育て上げている

のです。
もっと,子どもたちの学びに幅を持たせて,自由に好きなことをトコトン追求できる環境を整えることが大切です。

もちろん,最低限度の知識は必要です。
しかし,その

知識がなぜ必要なのか,なんのために学ぶのかを子どもたちに理解させないまま,押し付けるのは違う

と思います。
子どもたちが学ぶことを楽しいと思えるような,
そして

教育界の最大のライバルはエンタメ業界

です!
と胸を張っていえるような教育を目指して日々精進していきたいと思っています。

ここまでお読みいただきありがとうございました。
スキ❤️やフォロー,コメントをしていただけると私自身の励みになります。
いつもお読みいただいている皆様,ほんっとうにありがとうございます。
それではまた😊

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?