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子どもは優秀! 〜面談で私が語ること〜

こんにちは,HARuです。今日は「三者面談などの面談で語ることの本音と建前」をお話しします。三者面談において私が話したいこと,話さざるを得ないことについて記載してあります。保護者の方には,お読みになって不快になる方もいらっしゃるかもしれません。ご気分を害してしまいましたら申し訳ありません。


面談の意義

中学校では主に

「二者面談」

「三者面談」

の2種類があります。

二者面談は生徒と教師

三者面談は生徒,保護者,教師

で行うものです。

私が面談の時に意識していることは,

とにかく良いところを伝え,褒めること。

そして,それは他者との比較ではなく,その子自身の成長を伝えること。

これを伝えるために面談をしていると言っても過言ではありません。

二者面談

二者面談は様々なねらいで行われます。私は主に3回程度実施しています。

・新年度の最初

・学年の半ば

・学年末

それぞれ目的が違います。

まず「新年度最初」

これはお互いを知る意味での面談です。好きなこと,苦手なこと,トラブルは無いか,普段どのように自宅で過ごすことが多いのか,習い事は何かしているかなど様々な話題を聞きます。私は基本的に好きなこと,得意なことを伸ばしてほしいと思っているので,出来るだけその話を中心にします。ですが,まだ見つかっていない子や思いつかない子が多いことも事実。そんな時は,1年間かけて一緒に探そうという話をして終わることが多いです。

次に「学年の半ば」

これは私の学級経営に対して,子どもたちがどのように感じているかということです。もちろん,ある程度の忖度をしてくれていることは間違いありません。しかし,学級の居心地や困っていることは無いか,好きなことややりたいことは見つかったかなどという話を中心に聞きます。実はこの半ばの面談はかなり重要だと思っています。こちらが気づかないトラブルなどが無いか,出来るだけ具体的に念入りに話を聞きます。そして,いつでも何かあれば相談してほしいというメッセージを伝えます。さらに,中3ならば,この辺りで進路相談もしておくことが必要です。今の自分の実力で進路を選ぶのではなく,やりたいことや将来の目標,目的を明確にして進路選択の手助けをすることが教師としての役割だと思っています。

いつでも相談してほしいと思っている先生でも,意外と「生徒から相談されなくて寂しい」と言う悩みを持っていらっしゃることが多くあります。おそらく原因は,普段の先生の表情です。自分を振り返って,常に笑顔で過ごしているかを考えてみてください。それが出来ていない場合は,すぐに笑顔で(作り笑顔ではなく,機嫌良く)過ごしてください。それだけで,子どもたちが近くに寄ってきて話をしてくれますよ。

最後は「学年末」です。

これは学級の総まとめの面談とも言えるでしょう。さらに,次年度へ向けての学級編成や進路のまとめ,その学年のまとめとしての意味合いを持ちます。ここでは,次年度へ向けての悩みや不安を中心に話を聞きます。そして,私は今年,子どもたちがどれだけ成長したかを話すことにしています。もちろん,全員が全員うまく伝えることはできませんが,学年初めにした面談や日々の様子,昨年度の様子も知っていれば昨年度の様子も踏まえて,あなたは間違いなく成長していることを具体例を挙げて示唆します。子どもたちは,「成長したね」と言われても実感が伴わないものです。身体的にも成長しているので,男の子は身体的な意味かな?ととってしまうこともあります。そうではなく,具体的な場面を捉え,そこを想起させながら,どういうところが成長したのかを詳しく話すのです。

私が二者面談で意識している点は以上です。

では,つづいて三者面談ではどうでしょう。

三者面談

これは自治体や学校,学年にもよると思います。最近は働き方改革の影響や保護者の方の仕事を考慮し,年1回の学校が多いような気がします。(受験生は除く)

その1回で何を話すかが大切なのですが,前提として子どもたちは基本的に三者面談が苦手です。なぜなら,教師が基本的に子どものダメ出しをすることに終始することが多いからです。親と一緒になってダメ出しを10〜15分もされたのでは,子どもはその間針のむしろです。なんで,こんな状況で耐えなくちゃいけないんだと思うことでしょう。私は,それでは,三者面談の意味がないと思っています。

三者面談は,子どもたちの成長を直接伝える大切な機会なのです。ですので,私は子どもたちの成長について話をしたいと思っています。

なぜ,こんなはっきりしない言い方をするかと申しますと,保護者の方の多くはそれを望んでいないからです。

はっきり言って保護者の方が望んでいるのは,

教師という役割を存分に活用し,学習に身の入らないうちの子に喝を入れて欲しい

ということです。もちろん,そうでない保護者の方もいらっしゃるのは承知ですが,私の体感や話を聞く限りでは,少数だと思います。

ここからは本音と建前の部分です。

保護者の方に求められれば,それなりに子どもたちに学習を促す声かけをします。さらに,本気で学習への取り組み方までアドバイスをします。具体的に現状の点数を確認し,苦手分野があるならば,そこを重点的に学ぶこと,極端な話小学校段階まで戻って復習をした方が後々点数の伸びが大きいことなど,私の持てる知識や経験を総動員して子どもたちに(というより保護者の方に)話をします。

ですが,はっきり言ってしまえば

そんな三者面談はしたくありません!

子どもたへ学習の重要性は常々話をしています。さらに学習方法についても,チャンスがあればその都度話をします。完全に個別に話をすることは難しいですが,多くの学びの選択肢の中から,自分に合った方法を子どもたちが選び取れるよう,複数の選択肢を常に提示しています。

ですから,三者面談では学習面の苦手云々よりも,お子さんが学校で活躍していることや,家庭ではあまり見られないのではなかろうかという面をお話ししたいのです。そして,子どもたちが「やってよかった」と思える三者面談にしたいのです。

これは完全に私個人のエゴなので,保護者の方に強要することはできません。ですが,あなた方のお子さんは「大変優秀です」ご謙遜されるお気持ちもわかりますが,子どもたちはすべからく全ての子どもが優秀な存在だと私は信じています。ですので,三者面談では,学習面の話は早めに切り上げ,学校での様子や友人との関わり,家庭での様子,学校での様子を共有し,子どもたちがさらに「人間的に成長するためにはどうすれば良いか」を話し合いたいと思っております。

と,まぁ,今回は私の言いたいことをただただ書き連ねるだけの,あまり有益性のない内容になってしまい申し訳ありません。ただ,繰り返しになりますが

「子どもたちは優秀です」

我々大人が保護者がそれを信じないで誰が信じるというのでしょうか。是非とも,お子様の良い面素敵な面を見つけ,もっと声をかけてあげてください。謙虚は日本人の美徳かと思いますが,自分では気づかない良い面を見つけてあげられるのは,一番身近で子どもたちを見ている保護者の方々に違いありません。他人の前では謙遜しても,子どもの前では「あなたは素晴らしい」と思い切って伝えていただければ幸いです。


ここまでお読みいただきありがとうございました。

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それではまた😊

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