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知らないとソンする「反転授業」

こんにちは,HARuです。今日は「反転授業」についてご紹介します。

反転授業とは?

最近,教育界でこの言葉をよく聞くようになってきました。では,「反転授業」とは一体何のことなのでしょうか?「反転」というのですから,従来と何かが逆になっているということです。逆になっているものは,「知識の伝授」です。簡単にいうと従来は

授業(新たな知識を聞く)→復習(自宅で一人で)

だったのが,反転授業では

予習(自宅で一人で)→授業(知識を活用する場として)

という流れで学習が進むのです。

実はこのスタイル,2000年代にアメリカで登場した学習スタイルで,日本でも少しずつですが行われるようになってきました。

反転授業のメリット

では,反転授業をすることによってどんなメリットが得られるのでしょうか。ここでは,私の実体験等も踏まえてお話ししていきます。

1 子どもが自分のペースで学ぶことができる

2 学習意欲が向上する

3 教員が子どもたちの理解度を把握しやすい

1 子どもが自分のペースで学ぶことができる

みなさんは,授業のペースに関して不満を抱いたことはありませんか?ペースが遅すぎてつまらない。早すぎて意味がわからない。教員が授業を行う際に,先輩教員などから指導されることは「中位の生徒に合わせて授業をしなさい」ということです。一般的に中位層が一番多く,そのレベルに合わせて授業をすることで学級の子どもたちの多くに合わせた授業をしているとなるからですね。個人的に,この授業スタイルには反対ですが,それは今回は,置いといて。つまり,通常の授業では自分の学びのペースで学ぶことができないのです。

では,反転授業を取り入れ,事前の知識を動画で確認した場合はどうでしょう。動画なので,何度も止めることが出来ます。さらに言えば,倍速で聞くことも可能でしょう。例えば,授業で「わからないことがあり,授業が進んでしまって,さらにその後の内容が分からなくなった。」という経験はありませんか?動画のメリットを生かすことで,子どもたち一人ひとりに合った学習を提供することができるのです。さらに言えば,現在YouTubeなどには現役教師よりもずっと授業が上手な先生がいます。その方の講義を聞くことで,より一層,学習内容の理解に繋がるのです。(※現場の教師より上手な先生がいることと,現場の教師が不要なことはまた別問題だと思っています。個人的には,どれだけ授業がうまい先生だろうと,現場にいなければ出来ないことがたくさんあると思うので,現場の先生は必ず必要だと考えています。)

2 学習意欲が向上する

従来の学習方法では,子どもたちは先生の話を黙々と聞いているだけです。これでは学力が上がるはずはありません。下記の図をご覧ください。

ラーニングピラミッド

これはラーニングピラミッドと呼ばれるものです。アメリカの国立訓練研究所が発表した,どのような学習方法が頭に残るかを分類したものです。パーセンテージに具体的な根拠はないとされていますが,教師としての経験則からもこの図自体に間違いはなさそうです。(多くの先生方も実感を伴っている様子です)詳細はこちらのサイトをご覧ください。

つまり,知識の定着にはアウトプットが重要であることが見てとれると思います。反転授業は,事前に知識を学んできているので,授業で,子どもたち同士で交流し,アウトプットをすることができるのです。ただ聞いている授業よりも,話し合いながら何かを創り上げる方が何倍もマシですし,楽しいことはご想像いただけるのではないでしょうか?さらにこの授業は次の「教員が子どもたちの理解度を把握しやすい」にも繋がります。

3 教員が子どもたちの理解度を把握しやすい

従来の授業では,教員が知識を伝えなくてはならないため,子どもたちと直接関わる時間は短くなっていました。しかし,反転授業であれば,その必要がほとんどなくなるため,子どもたちと直接関わることが出来ます。子どもたちからの質問を拾い上げたり,発表させたり,ディスカッションをさせる活動を通して,子どもたちの理解度を今まで以上に把握することが出来ます。そして,それは今まで以上に得意な子には得意な子なりの,苦手な子には苦手な子への対応が出来るということです。つまり,子どもたち一人ひとりに最適な学びを提供することにもつながるのです。

反転授業のデメリット

では,ここからは,反転授業のデメリットについて見ていこうと思います。これもちまたで言われていることと私の経験(周囲の先生方からの意見)等も加味しながらお伝えしていきます。

1 反転授業をしてこない子がいる

2 IT環境の整備

3 負担が増える

です。では,1つずつみていきましょう。


1 反転授業をしてこない子がいる

反転授業とは,はっきり言えば「予習」ということです。みなさんは,学生時代,「予習」取り組んでいましたか?私はお恥ずかしながら「予習」のよの字もしたことがありませんでした。英語等で宿題は出るのですが,教科書の参考書を本屋で購入し,それを写すだけ。何の意味もない予習でした。話が逸れましたが,「反転授業」だからといえども予習をして来ない子どもたちはいます。要因としては色々なことが考えられますが,体感として多そうな理由は次の2つ。

・時間がない。

習い事や塾,部活動など最近の子どもたちは本当に忙しい日々を送っています。日々の授業に出ることですら必死なのに,動画を視聴する時間を新たに確保するなんて難しいのです。

・遊びたい。楽しいことがある。

もちろん,これも大きな理由としてあります。遊んでないで勉強しなさい!と言ったところで効果がないのはご存知の方も多いかと思います。(お子さんの学習意欲を引き出す方法については以前書いたこちらのnoteをご覧ください。)はっきり言ってしまえば,学校の授業の動画を見るくらいなら友達とゲームをしていた方が楽しいということです。個人的にこのパターンの子どもは学習を苦手としていることが多いと感じます。これは私の力量不足も大きく関係しています。授業よりもゲームの方が面白いと思われているということだからです。ゲームと同じくらい楽しい授業を目指して頑張ります。(ゲーミフィケーションとも言いますが,詳細は後日)

2 IT環境の整備

これも問題があります。なぜなら,事前に動画等を視聴してもらわなければいけないので,インターネット回線やタブレット端末等が必要になるのです。タブレット端末については,国のGIGAスクール構想という方針で,義務教育の子どもたちには一人一台端末が支給されています。(貸与という形を取っている自治体が多いと思いますが)しかし,インターネット回線に関しては各家庭にお願いすることになっているのが現状です。ご家庭の状況によっては,スマホだけで十分だからとWi-Fiを契約されていない家庭もありますし,金銭的にWi-Fi環境を整えることが難しいご家庭もあります。このような様々な問題を乗り越えて環境整備を整えていかなければ,反転授業を継続して実施することは難しいと考えます。

3 負担が増える

2で述べた金銭的負担や子どもたちの時間の負担。さらに小学生では,動画視聴などに保護者のサポートが必要なことも多くあることでしょう。保護者の方に様々な負担をお願いすることになることは心苦しく思います。さらに,効果的な反転授業のためには,当然ですが教員の準備も大切です。動画の撮影や動画の検索,事前ワークシートの準備など,今までの授業とは違うことをしなければいけないので,それを負担に感じる教員も多くいることでしょう。子どもたちにとっても今まで以上に家庭学習に時間をかけ慣れければいけなくなるので,負担が増えると言っても過言ではないでしょう。つまり,三者それぞれの負担が増えるというデメリットも生じるのです。


それでも反転授業は有効

ここまで,メリット,デメリットを述べてきましたが,ここからは私の経験談を少し。私もこの「反転授業」という言葉を最近知りました。今までは当然授業内で知識を伝え,その時間を少しでも分かりやすく短くすることで,子どもたちの活動の時間を確保し,アウトプットさせてきました。しかし,やはりこれには限界があります。どうしても1時間ほとんど私が話さなければいけない授業もありますし,それでは子どもたちが飽きてしまうことも理解できます。(もちろん,子どもたちが飽きないように具体例を話したり,手を変え品を変え様々なことをしますが,私では力不足で常に子どもたちを惹きつけておくことはできませんでした)そこで,試しに「反転授業」を取り入れて見ました。前述したデメリットにあげたように,動画などを視聴してこない子どもももちろんいました。ですので,その子たちのために,授業の始めに簡単に内容説明をしました。ただし,いつもと違うのはその後の時間を子どもたちに任せたことです。課題を与え,それを協力して解決することを求めました。(これは上越教育大学の西川純教授が提唱されている『学び合い』の理念も取り入れています。詳細は後日😅)そうすると,事前に動画を見てきた子たちが見ていない子や理解が不足している子に教え始めたのです。そして,課題を解決するために協力する姿が見られました。これは衝撃でした。私の解説もグループごとに個別に必要な内容を必要なレベルに合わせてするので,今まで以上に分かりやすいと好評でした。

これからの授業

今後の授業は,間違いなく子どもたち主体になっていきます。私たちは教員としての役割を考え直さなければならない過渡期にいるのではないでしょうか。教員は知識を教える存在ではなく,バラエティ番組のMCのような(理想を言えば,明石家さんまさんのような)存在になっていくのではないかと思います。場を回し,意見を引き出す。そして,その意見を取り上げながら学習をまとめていく。さらに,状況によってはほとんど口を出さず,子どもたちの主体性に任せてしまう勇気も求められるのではないかと思いました。

自分自身を振り返り,もっと子どもたちと共に成長し,子どもたちを信じて任せる場を増やしていこうと考えさせてくれるきっかけが「反転授業」でした。やってみてダメなことや失敗もたくさんありました。しかし,本当にダメだった時は以前に戻すだけです。少しでも可能性があるのなら,私はその可能性に賭けて,積極的に挑戦できる大人でありたいと思います。そして,そんな姿を子どもたちに見せ続けたいと思っています。


すみません,今日も長々と…まとまりのない文章ですね💦テーマがあると書きやすいのですが,毎回,このテーマを考えることに時間がかかります。何かお悩み等ございましたら,コメント欄に記載いただけるとありがたいです。もちろん,私がそのお悩みを解消できるか分かりませんが,精一杯向き合わせていただきます。


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