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任せることの大切さ

こんにちは,HARuです。今日は「人に何かを頼まれた時,指示が多すぎると嫌になるよね」というお話し。

教員は人に何かを依頼することが多い職業だと思います。主に子どもたちにお願いをするのですが,その際の依頼はどのようにしていますか?
「これを〇〇先生のところに持って行って。その時に東側の階段は会議中だから通っちゃダメ。あと,これは壊れやすいから・・・」
「(授業が始まる前に)黒板消してください。あー,消し方はそうじゃなくて,上から下へ斜めに,そうそう,丁寧に・・・」
と細かく指示を出していますか?
今回は細かく指示を出すことの是非について私の考えをお話しさせていただきます。

では,いってみましょう!

依頼の仕方 2パターン

先ほどから話に出ていますが,人に何かを依頼する時,あなたはどのように頼みますか?
1から10まで,相手が困ることのないように丁寧に一つ一つ指示を出しますか?
それとも,この行為の目的は〇〇だから,後はよろしくね!と相手に任せますか?

私は最近まで前者でした。
特に,子どもたちに依頼する時は心配で心配で😅
でも,ある時,その心配事を冷静に分析してみたのです。
私は何を心配しているのか?と。そうすると出てきた答えは,
自分の評価を気にしているだけだというものでした。
例えば,何か運ぶ依頼を子どもにしたとしましょう。相手方に届いた時,子どもたちが失礼な態度を取らないか,丁寧にものを運ぶことができるのか(相手の元に無事届くのか)など余計な(今思うとですが)ことをたくさん考えていました。
ただ,よくよく考えれば全くもって必要のないことだと思います。

相手がどう思うかは相手の課題

心理学者のアドラーが提唱した,アドラー心理学にはこんな言葉があります。
「課題の分離」
どんな考え方かというと,
「他人がどう思うかは他人の課題であって自分の課題ではない」
というものです。
自分がどれだけ気を遣っても相手がどう考えるかは相手次第なのだから,気にせず自分がコントロール出来ることに意識を向けなさいということだと解釈しています。
人は同じ出来事でもその人によって受け取り方が違うのと同じです。
例えば
会社で出世したということもAさんにとっては嬉しいことでも
Bさんは自分の時間を確保出来なくなったり,残業手当がつかなくなったりするため嬉しくないということも現実にはあり得るのです。
ですので,依頼した先で相手がどう思おうがそれは相手の課題(もっと言えば,相手の勝手)なのです。

良い依頼の仕方とは

では,良い依頼の仕方とはどのようなものでしょうか。
自分が仕事を頼む側ではなく,頼まれた時,どんな依頼なら頑張ろう!と思えるかを考えてみるといいかもしれません。
そんなのは人それぞれ違う!
確かにその通りです。しかし,それを言ってしまってはどんな物事も話が成り立ちません。
今回は,私が仕事を依頼されたとした時,どんな頼まれ方なら頑張ろうと思えるかを考えてみました。
それは

仕事を任された時

です。もう少し詳しく言えば,自由裁量権を与えられ,権限移譲を受けた依頼ということでしょうか。
仕事を依頼された時,1から10まで,いや100まで指示されたらあなたはどう思いますか?
めんどくさい人だな,こっちを信頼していないのかな?と思いますよね。
少なくとも私はやる気になりません。
では,どのようにすればいいのか。簡単な話です。

目的を伝え,後は自由裁量に任せる

のです。結局は目的を達成してもらうことが,依頼の大前提のはずです。
であれば,達成のための手段は各自に任せても問題ないということです。
よく山登りに例えられますが,目的は山頂に到達すること,そのためのルート選びは自由でも問題ないはずです。登山に関する知識や力量があり,最短の険しいルートを選ぶ人もいれば,反対に穏やかで時間はかかるけれど安全なルートを選ぶ人もいることでしょう。
最終ゴール地点さえ互いに確認できていれば,手段は問わなくともゴールに到達することができます。
私の考える,理想の仕事の依頼の仕方はこれです。

依頼する相手のチョイス

さらに言えば,誰に何を(どんなことを)依頼するかということも重要です。
例えば
式典の片付け。私が全ての範囲の子どもたちを見ることは出来ません。ですので,リーダー性のある子どもに目的を伝え,他の子どもたちと協力しながら動いてもらうのです。
ここで,特に誰とも考えることなく数名を呼んで指示を出しても無意味です。
呼んだ数名がリーダーシップを発揮するタイプかどうか分からないからです。
人には誰しも得手不得手があります。
リーダーシップを取ることが得意な子,縁の下の力持ちとして黙々と作業をすることが得意な子,力仕事が得意,状況判断力に優れるなど,それぞれの持ち味があるのです。


各々の持ち味を活かせるかどうかは,依頼する側にかかっています。


それぞれの子どもたちの特性を見極め,適切な依頼の仕方で依頼を行うことで,子ども達の能力を最大限発揮させることができるのです。
それが,仕事を依頼する側の役割ではないかと思います。

良い仕事の依頼の仕方

簡単にまとめると,良い依頼の仕方とは

・仕事の目的を伝える(最終ゴール)
・仕事を任せる(裁量権を与える)
・適材適所で依頼をする(人の見極め)

ということになります。
みなさんもぜひ,この3つを意識して,仕事を依頼してみてください。
今まで以上の効率で相手は働いてくれること間違いなしです。


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