リリィシュシュ

「リリィシュシュのすべて」
監督:岩井俊二
撮影:篠田昇

2001年の2時間30分の映画
劇中に出てくるドビュッシーのアラベスクも最高
Salyuが歌う透き通る歌声も役者が演じる全てに
魅了された中3の冬。
私は学校が嫌で不登校になって死人当然の生活を
送っていた事をよく覚えている
ただパソコンと向き合う日々Twitterのエゴサで
見つけた「リリィシュシュ」の文字
あらすじを見る限り鬱展開のような気がしていた
けど、中学生という設定の中ここまで引き出せるのはすごいことだと思った。
電車で物を盗むシーン   レンタルビデオショップで
CDを盗むシーン  沖縄に行くシーン  少女が売春をするシーン  ここまで聞けば人はこの作品を見ることを避けると思う。今では考えられないくらいの
少年少女たちの行動そのものが私を魅了した

私は久々学校に行った
もちろん誰も見向きもしてくれなかったが、
頭の中でリリィを思い出すと心が軽くなった

今でもたまにリリィシュシュのすべてを見る
心が軽くなるから。
あのころの深い深い底にいた私を助けてくれて
ありがとうと岩井俊二さんには伝えたい。

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