スクラムマスターにおけるフィードバック

はじめまして。hirakawa mizuki と申します。私は、社会人になってすぐにスクラムと出会い、これまでいくつものスクラムのプロジェクトに開発メンバーやスクラムマスターとして携わってきました。今後書くことは、あくまでも個人の見解でしかありませんが、少しでも皆様のお役に立てれば幸いです。

フィードバックとは

ご存知の通り、自身の行動に対する周囲からの評価や意見のことを「フィードバック」といいます。フィードバックを受けとることで、その人に良い作用を及ぼすことがあります。

「フィードバック」という言葉は、開発チームがテストコードやCIサーバーから受け取るフィードバック、POからのフィードバック、ユーザーからのフィードバックなど、様々な事柄に対して用いられます。今回は、スクラムマスターが開発チームに対して行うフィードバックについて書こうと思います。

なぜフィードバックを行うのか

開発チームの目標は、反復的かつ漸近的にプロダクトを届け、ユーザーから得られるフィードバックの機会を最大化することです。スクラムマスターは、そのスクラムチームの活動を促進し支援することに責任を持ちます。

スクラムマスターは、ときには、開発チームがパフォーマンスを高められるように変化を促すこともあります。このとき、スクラムマスターはフィードバックという行為を通して、開発チームに変化を促します。

スクラムマスターに求められるフィードバックとは

フィードバックの受け取り手に良い作用を及ぼすことができれば、フィードバックとしては成功です。しかし、受け取り手のそのとき置かれている状況や感情次第では、必ずしも良い作用を及ぼすとは限らず、かえってその人の行動を抑止したり悪い作用を及ぼしてしまうこともあります。

もちろん、スクラムマスターは開発チームに良い作用をもたらすために存在します。スクラムマスターはひとつひとつのフィードバックに責任を持たなければなりません。スクラムマスターには、それぞれの開発メンバーのそのときおかれている状況や感情までも理解してフィードバックを行う技術が求められます。

一般的に、スクラムマスターに必要な能力として、以下のようなことが言われています。

・コーチング
・ファシリテーティング
・メンタリング
・ティーチング
・シチュエーショナリング
・謙虚さ

スクラムマスターは、スクラムを正しく理解し促進するだけでなく、ときにはメンタリングやシチューエーショナリングといった能力までも駆使して、開発チームにフィードバックを行わなければなりません。

スクラムマスターのフィードバックとして目指すべきレベルは、開発チームに理解し納得してもらうだけでなく、開発チームにさらに次の一歩に踏み出そうと思ってもらえるレベルであると私は考えています。

最後に

私はスクラムマスターとしてはまだまだ未熟であり、いつでも開発チームに良い作用を及ぼせるようなフィードバックのレベルには程遠いです。しかし、スクラムマスターを担うからには、開発チームが新しい変化にチャレンジしてみようと思うようなフィードバックを常に心がけたいです。

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