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本棚の航路から ~物語の海へと旅立とう~

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あの頃読んだ忘れられない本や、人生の曲がり角で出会った本、そしてただただ夢中になって読んだ本について書いています。 【物語が、あの頃の私を生かしてくれた】
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#読書感想

『ガラスの海を渡る舟』寺地はるな~その船を降りて漕ぎ出そう。わたしだけの、小さな舟で。

「俺に言わせれば、道も羽衣子も恵湖も俺も、みんなふつうや」 「ひとりひとり違うという状態こそが『ふつう』なんや。『みんな同じ』のほうが不自然なんや」                      …… P41. 42. 道の祖父 「相手の気持ちになって考えましょう」そんな言葉を、小学生の頃から数えて何度聞かされたことだろう。 けれど、相手の気持ちをほんとうに分かる事なんてできるのだろうか。私は、あの人ではないのに。 小さい頃から何度も噛みしめたその思いを、改めて思い出した一