最近の記事

キャラクタークリエイトで作成したアバターの著作権等

はじめに操作するキャラクターの外見を、複数のパーツを組み合わせる等して自分で作成することができるようになっているゲームがあります。 キャラクタークリエイト(キャラクリ)といわれるものですが、このキャラクリによって作成されたアバターの著作権は誰に帰属するのでしょうか。 アバターが著作物となり得るかそもそも複数のパーツ等を組み合わせて作成されたアバターが著作権の対象となるかが問題となります。 細かい要件等のあてはめは省略しますが、作者の何らかの個性が発揮されていれば創作性と

    • 埋め込み型YouTubeプレーヤーをVRChatのワールドに張る際の注意点

      YouTubeの埋め込み型プレーヤーをVRChatのワールドに設置することについて、こんな方法だったらどうかといった話しをいくつかもらい、方法によって変わり得る部分があると思い、検討してみました。 なお、VR空間内での利用方法は、法律や利用規約等が追い付いていない部分もあり、解釈がわかれうるところだと思います。 ウェブサイトやワールドに動画を張り付ける方法ウェブサイトやVRCのワールド等(以下「ウェブサイト等」といいいます。)に動画を掲載する場合、まず考えられる方法として

      • VRC内でのお砂糖と不倫

        既婚者とお砂糖関係になった場合、何らかの請求をされることがあるのでしょうか。 お砂糖と不倫の問題について検討してみました。 お砂糖とはお砂糖とは、VRChat内での恋人関係のことをいいます。 砂糖のように甘い関係のことです。 お砂糖の意義については、関係をVRC内に限るか否か(リアルを含めるか)、恋人のみならず親友関係を入れるか等、話者によって異なる場合があるようです。 なお、「ソーシャルVR国勢調査2021」での調査では、31%の人がお砂糖経験があるそうです。 不倫

        • VRC内での楽曲の使用について

          5月11日16時半から、VRChatで法律問題について情報交換する集会場(第2回)というイベントを開催してみました。参加者は6名ほどで、様々な悩みについて、議論が白熱し楽しい時間でした。 その中で、VRC内でライブをする際に、他人が著作権を有する音楽を流してもよいかという話しが出てきました。 そこで、普段、著作権法をあまり取り扱っていないため、誤り等あるかもしれませんが、VRC内での楽曲の使用についてまとめてみました。 なお、著作権フリーの音楽であれば、基本的に下記のこ

        キャラクタークリエイトで作成したアバターの著作権等

          VRSNS内での痴漢行為に犯罪が成立するかを真面目に検討してみた

          VRSNS内において、許可なくアバターの身体に触れる等の痴漢行為が行われることがあります。 VR技術の向上により、よりリアルに仮想空間を体験できるようになってきておりますが、VRSNS内での痴漢行為に何らかの犯罪が成立するのでしょうか。 VRSNS内での痴漢行為に犯罪が成立するかを検討してみました。 刑法上の性的自由に対する罪 刑法では、性的自由に対する罪として、強制わいせつ罪(刑法176条)、強制性交等罪(177条、178条)が定められています。 強制性交等罪について

          VRSNS内での痴漢行為に犯罪が成立するかを真面目に検討してみた