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キャリア的視点213 -どう在りたいか:理想のキャリア教育の形-


毎日ブログ 213日目(2020/9/28)

学校の意義

学校といえば、教育機関ですね^^ 子供達はそこで様々な学びを得ることになります。
私の愛息も、現在小学校2年生。毎日のように多くの漢字を習って、いっぱい算数の問題を解いています。
文部科学省の定めたプログラムに沿って、中学3年生までの9年間に社会で生きるための学力を身につけるのです。

でも学校というのは学力だけではありません。友達と遊んで社会性を身につけるのも学校の大切な役割です。
しかも学校に集まってくるのは地域の子供達。実に個性的な子供達です。そこにはまさに多様性が広がっています。


キャリア教育ってなんだ?

私は実際に少しだけであっても、学校のキャリア教育に携わる機会をいただいています。
それは学校授業の中で作るドリームマップ授業です。先日書いたキャリア教育の一つの形としてのドリームマップの記事はこちらです。併せてお読みください(^^)

ドリームマップはたくさんあるキャリア教育のひとつの方法です。たくさんあるツールのひとつです。

どんなツールを使うかは、学校現場の教員の皆さん次第です。職業体験や会社見学の様なキャリア教育を行っている学校も多いです。起業体験の様なワークショップをする場合もあるでしょう。

子供たちは与えられた機会の中で自分のキャリアを、キャリアと言う概念がまだピンとこない内から少しずつ学んでいきます。

しかし伝えていく側の我々が勘違いしたくない事があります。
30年前のキャリア教育を教えてはいけません。少なくとも現代の、時代の変化に合わせたキャリアを教えていく事が大切なんです。


キャリア教育の本質

30年前のキャリア教育とは、
「いい学校に入って、いい会社に入れば、一生安定した生活が送れる」
です。
今はもう、そんなのが幻想だと多くの人が気付いている事です。

「夢なんかじゃ食べられない。好きな事は趣味でやるのが丁度いい」
「スポーツでも何でも、成功するのは一部の選ばれた人たちだけ」
というのが、大人たちの常套句でした。

今の時代のキャリア教育とは、「私」がどう在りたいのか、どう成りたいのか、その為に何をしたら良いのか、という目標達成術を教えていく事だと私は思うのです。しなやかに芯が強く、かつ柔軟に変化できるために。
「安定した職業に就くこと」がキャリア教育ではなく、「自分が成りたいものになる」を考える力をつける事がキャリア教育だと思うのです。その先に「職業」が見つかるのが理想だと考えています。

保育園の内は「お花屋さん」「社長さん」「YouTuber」「忍者」で良いのです。夢を描くのには練習が必要です。
ですが、小学校4年生の1/2成人式の頃からは、少しずつでも大人になった自分を考えられると思うのです。
それまで友人との遊びの中で学んできた「社会性」だったり、多様性を感じて「個性の発現」だったりの中から、将来自分は「何に成りたいのか」ではなく、「どう在りたいのか」を考えてもらうのがキャリア教育なのではないかと思うのです。

「人の役に立って喜んでもらえる私」に成りたい子は、将来教員を目指すようになるかも知れません。市役所などの公務員の路を選ぶかもしれませんし、ひょっとしたら政治家を志すかも知れません。

「どう在りたいか」の先の発現の仕方は、子供たち一人一人の可能性の数だけ広がっていきます。


理想のキャリア教育

私には「不本意な退職をなくす」という希望があります。これは私にとっての軸になるものだと思っています。
しかしできるなら、最初から「不本意な退職」なんて、どうこう言う必要のない人財に子供たちがなってくれる方が良いと思っています。

職業というのは表に現れてくる現象にすぎず、大切なのは心の在り様です。
元メジャーリーガーのイチロー選手がプロ野球選手になったのは、もちろん「なりたかったから」な訳ですが、自分の「好き」の発現の理想がプロ野球選手だったのです。彼は仮に選手に届かなかったとしても、なんらかの形で野球に関わっていたと思います。

その為の学校教育であり、キャリア教育であって欲しいと思っています。

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自分に素直で、
個性的で、
隣にいる人や社会を大切に考えて、
いつも笑っていて、
やりたい事をやって愉しんで、
目的のために邁進できて、
好きな事に没頭できて…

そんな大人に育ってもらうためにあるのが「キャリア教育」なのだと思っています。このキャリア教育の捉え方はニューキャリア理論である、プロティアンキャリアにも沿っていますよ^^
共感してくれる人がいてくれると嬉しいなあ^^;



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