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人生の虹 -ライフキャリアレインボー-

毎日ブログ 161日目(2020/8/7)

今日はドナルド・E・スーパー氏のキャリア理論の中から、私の好きな「ライフ・キャリア・レインボー」に絡んで記事を書いて行こうと思います。

80歳の自分

先日、ZOOMを使ったイベントに参加させていただきました。
現在、法政大学キャリアデザイン科で学ぶ学生さん達と、我々キャリアコンサルタント、又はキャリアに関わる仕事をしている大人たちでお話をしよう、と言うものです。

何回目かのブレイクアウトの中で、一人の学生さんからこんな質問が出ました。

「人生100年時代と言いますが、皆さんは80歳になったらどうなっていたいですか?」

愉しむおじいさん

まだ20歳前後の大学生たちにとって60年後の「80歳の自分」と言うのはなかなか想像ができないものです。
私も実年齢的にはまだ30年も先の話です。精神年齢は、30代半ばのつもりと無理して言っていますので、実は80歳の自分って想像しにくいのです。

ブレイクアウト中の大人が口を揃えたのが、
「自分の周りの方、家族や友人、仕事先の取引相手も含めて、【笑顔】になって欲しい」
「その為にもまず自分が笑っていられる様に愉しみたい」
でした。

その為にも今から地域コミュニティに参加をするなどして、社会関係資本を蓄えておくと良いと思うのです。

ライフ・キャリア・レインボーとは

ドナルド・E・スーパーとはアメリカの経済学者です。キャリアコンサルタントの養成講座で学ぶ理論・理論家の中でも最初に学ぶ存在です。「キャリア発達理論」が有名なのですが、これは「キャリアの古典」と言われるほどに、後の理論家達に大きな影響を与えています。

そんなスーパー氏は、他にも

「自己概念」
「職業的自己概念」
「ライフステージ(キャリアの段階)」
「ライフロール(人生の役割)」

など様々な概念を提唱しています。
また気が向いたら記事にするかも知れません^^;

先述のライフステージでは「キャリアの段階」を、ライフロールでは「人生の中の役割」を謳っているのですが、今日の記事のライフ・キャリア・レインボーはその二つをまとめた印象で私は捉えています。

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虹の様に円弧の形にまとめたから「レインボー」なのです。45歳前後を期に上昇期から下降期に移り変わっていくイメージで円弧にしたのかな、とか勝手に想像しています^^;

人生の役割

私たちは生まれた瞬間に「親にとっての【子供】という役割を担う」というのです。意識している、意識していない、は関係ありません。

学校に行く頃には【学生】と言う役割も担います。【子供】と言う役割がなくなった訳ではありません。
また、スーパー氏のライフステージでは上図の様に7種類に分けられています。テキストによっては上2段が、「ホームメーカー」としてまとめられている場合もあるようです。代わりに「その他様々な役割」というのがあったりと、翻訳の差なのでしょうか。
ただ「その他様々な役割」の中に、細かく言えば誰かの【友達】であり、教師にとっての【教え子】でもある、というのが含まれます。

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就職して【労働者】となると、更に様々な役割を担います。
親が存命な限り【子供】と言う役割は終わりません。【親】になり、地域コミュニティに加われば【ボランティア】などの役割を担う事もあるでしょう。

そうしてプライベートとオフィシャルの二つの柱を育てて行くことが、キャリア形成には不可欠な要素となってきます。

私はいつも「キャリア=人生」と言っていますが、それはこのキャリアの基礎的な理論に大きく影響されているのは事実です。

ライフ・キャリア・レインボーの様々な役割を「内的な個人特性」と「外的な社会特性」として「自己」というアーチを形作るというのが、スーパー氏の提案なのです。

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一般的にキャリアと言えば、この絵で言うところの「外的な社会特性」の更に一部の「労働市場」と「所属集団」にすぎませんが、実際には全てが綿密にキャリアに繋がり、逆にキャリアは全てに綿密に繋がる事が判ると思います。

結論を言えば「人生を愉しむ」=「仕事を愉しむ」でもあるのです。

私は学生さんたちに、

「自分の周りの方、家族や友人、仕事先の取引相手も含めて、【笑顔】になって欲しい」
「その為にもまず自分が笑っていられる様に愉しみたい」

と言いました。

まず自分が笑顔でいる事、そのためには仕事も含めた人生そのものを愉しみたいですし、皆さんにも愉しんで欲しいのです。

人生を愉しみたい方は、ぜひ一度、キャリアコンサルタントにお知らせくださいね^^


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