10年ぶりの愛読書
ほんの数ヶ月前は予想もしていなかった事態になり、家で過ごすことが多くなった。取材の仕事はどれも延期。在宅ワークの依頼も減ったが、そのぶん有意義な時間を過ごさせてもらっている。
後回しにしていた断捨離や書類の整理、いつか観たいと思っていた映画鑑賞。映画は「オンリー・ザ・ブレイズ」と「ホテル・ルワンダ」を観た。どちらも実話を基にした映画である。あと「IT」も。映画漬けの、最高に楽しい1日だった。
断捨離はまだ続いているが、本がなかなか捨てられない。20代の頃は、山本文緒さんの本を好んで読んでいた。で、久しぶりに手に取ったのだけれど、どうも読み進められない。胸が苦しくなるのである。
いや、確かに山本文緒さんの本は苦しい(個人的主観)。
明るい未来を描いているものは少ないし、人間がもがき苦しむ複雑な感情を直視せざるを得なくなるから苦しいのだが、今読むと耐えられないくらい苦しい。。
山本文緒さんの世界観はとても好きなのだけれど、今の私に必要じゃないと、心が拒絶している。
本って不思議。
年月を重ねて読むと、感じることも、受け止め方も変わってくる。言葉は重い。
数年後にその本を読んだとき、どんな風に感じるか興味はなくはないけれど、今は私に必要のないものをどんどん手放そうと思う。
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