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#127 子鉄が可愛いので、プチ鉄道旅で帰宅したら新鮮だった日記


毎週平日の決まった曜日にチャーチに行く。女性だけのグループで聖書を読んでいろんなことを話して学び合うためだ。
その中の友人が私と同じ町に住んでいて、必ず我が家の前の道を通るので、車に便乗させてもらっている。

今朝も同じように車で目的地に向かっていたら、彼女が一瞬呆然としてものすごく困惑したのがわかった。

「ミズカ、ごめん。帰り送っていけないわ」

どうやら、彼女はそのまま別のミーティングがあって、帰りに私を送ることができないと急に気づいたらしい。

私たちの町がA。チャーチはB町。車では25分だが、同じルートをバスは走っていない。
バスだと、C町経由で乗り換えることになる。C町の人がグループ内にふたりいるので、彼女らのどちらかにC町で落としてもらい、そこからバスで家に帰れればいいなぁ‥‥そう思っていた。
ところが、ふたりともB町で予定があり、家に直帰しないという。

『バスかあ‥‥』
窓のないあのスペース内に人がびっしり乗っている様子が思い浮かんだ。
年金受給者はこのローカルバスに無料で乗れる。バスは案外混んでいるのだ。

電車だとBの駅からAの私の最寄り駅まではたった二駅分。なのに一駅乗ったD町の駅で一度乗り換えがあるという手の込みよう‥‥でも電車はぐるぐる街中を走らないからぶっちぎりの最短距離で着くぞ。

『よし、電車で帰ろう』


最近かわいい子鉄くんたちのお話をnoteで読んでいた。
彼らの純粋な鉄道愛にちょっと憧れを持っていた。

「子鉄」が子どもなら、
若い反対で「老鉄?」いや、そこまでではないんじゃない?
大人だから「大鉄?」いや、大人だけれど大きくはない‥‥中サイズってことで中鉄か。
いやいや中年の「中」だろ‥‥

ひとりでそんなつまらぬツッコミを入れニヤニヤしながら歩く。

私の「中鉄の旅」が始まった。

チャーチから10分ほど歩いてB駅に到着する。
プラットフォームがふたつしかない小さな駅に、いきなりリフト*がそびえ立っている。*(エレベーターは米国語で、英語ではリフトという)
これは車いすの人に優しいわ。
それに私が日本に行く時のような20㎏のスーツケースを引きずる人にも、これはものすごく有難いものなのだ。

奥に見えるのが陸橋を渡るためのリフト


ふり返って見た駅全体
陸橋を渡る。左奥に見えるのは反対側プラットフォーム用リフト

やってきた電車に乗り込む。それは終点がロンドンのパディントン駅に行くものだ。

電車の中。ガラガラである。

たった一駅乗った電車だけど、このまま乗っていればロンドンまで行けるのだと思うと、なんだか旅気分、旅気分。

次の駅で降りて別のプラットフォームへ。
十数分待って次の電車に乗る。

次に乗ったローカル線の電車

最寄りの駅に到着。ここから20分ほど歩く。


道端にリスが飛び出してくる。
この道は車道でありながら、車の往来はそれほど多くない。
寒いからいつもはわざわざ歩かない道。
いつもと違う道を歩くと、リスまで飛び出してくるのかぁ‥‥

ランチタイムをちょっと過ぎ、お腹を空かせて家に着く。
いつもなら車で25分くらいの道のりを、ちょうど一時間かけて帰ってきた。全然悪くない時間だ。

たまにルートを変える意義、あったなあ。


新鮮な気持ちでパスタを茹でた。


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