7.AI写真集を出してみた。
9月から画像生成AIのStable Diffusionについて、パーソナルトレーニングを受けた後に独学というか独習を続けてみた。
Modelによって表現の幅や奥深さが変わることや、LoRaやControlnetなどのいわばパーツや拡張機能で、微妙な調整を行えることがわかった。
とはいえ、一番肝心なのはプロンプト(呪文)だ。しかし世の中には親切な方がたくさんいて、自分の経験等をネットに上げてくれている。だから、困ったら検索して、例えば、ボーイッシュな髪形はpixie cutというのがわかる。
プロンプトを駆使し、さらにウェイトを変えて強調する。
ネガティブプロンプトというのも大事で、bad hands, bad fingers,などは必ず入れておかないといけない。
髪の毛などの色指定だが、バリエーションを持たせるには、複数の色を記述すると適当に分散して表現される。これも面白い。
ということで、没となるようなもの入れて、この3週間で4500枚以上を生成した。中には恋してしまいそうな美女もたくさんいて、よし、写真集を作ってみようとなった。
amazonのKDPというものを調べた。KDPはKindle Direct Publishingの略で、簡単に電子出版ができるという。
実際にはPDFで作成し、Kindle Comic Creatorというツールでmobiという専用ファイルに変換する。それをKDPの方でアップロードし、金額などを入れると準備完了。
審査があって公開となる。今回は約1日で販売となった。
PDFを作成するのにどうするか。indesignなどというしゃれたものは使ったことがない。そこでとりあえずテスト的にPowerPointを使って作成した。
その前に画像をチョイスしないといけない。
いろいろと試行錯誤し、自分なりに方法を見出していった。WindowsPCなので、それで使えるソフトを駆使した。
bestというフォルダーを作成し、Windowsにあるフォトというソフトで画像を見て確認し、bestな出来であれば、bestというフォルダにドラッグアンドドロップする。フォトで次の画像を確認し、没であればそこでゴミ箱に投げる。というような感じだ。
特に耳と指、足がダメな場合が多い。耳は大きさ、とがり、あきらかにあり得ない形態、餃子のようなものなどがけっこうあって、笑顔がこんなに素敵なのに残念というケースも多かった。
指と足は場合によってはトリミングでその部分が入らないようにすることが可能なので、これは助かった。
PowerPointで作成するにしても、写真集の構成を検討する必要がある。過去に出版物にかかわった経験はあるにはあるが、そこは結局素人なんで、まずは他の方の作成した出版物を見ることにした。
もともとKindle Unlimitedに入っているので、ほとんどのグラビアは無料で見られる。
ただ、見ていて少しがっかりしたのは、写真だけがあるものがほとんどだった。テーマはゴルファー、OL、スナックのママなどと分かれているが、そのテーマにしたがった写真のみのものが多い。
素人は素人ながら構成を考えてみた。というより生成した画像を区分して構成した。まず、単純に美女の画像。そして個人的な好みでもあるのだが、デニム着用のもの。笑顔の画像、下着ものの並べてみた。
PowerPointで作成した画像をPDF化し、Kindleにアップしてみた。サイズは800×1280ピクセルが規定なので、PowerPointのスライドサイズを調整。PDFに変換してKindleで見てみるとサイズもちょうどで、気になっていた画質も十分であった。拡大してもきれいだ。
それからひたすらPowerPointのページに画像を貼りこんでいく。最初の美女たちは512×512で生成した画像なので2枚を1ページにした。
後半、512サイズの画像も拡大しても画質が落ちないので、1ページで貼り付けたものもある。
最終的に108ページとなった。
表紙と、カテゴリごとの中表紙を作成した。
表紙はこれ。
中表紙のひとつ
Comic Creatorの操作もさほど難しくなく、無事、出版へ。価格は300円としてみた。
取り組んでから1か月で出版まで経験でした。StableDiffusionのすごさというか同時に奥深さも感じている。
63歳でもここまできるというのもAIのおかげだ。
講演会も11月にある自治体での開催が決まった。わかりやすく面白く、ためになるものにしたい。
よろしかったらご購入ください。よろしくお願いいたします。
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