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【小説】奔波の先に〜聞多と俊輔〜幕末編

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小説 奔波の先に〜聞多と俊輔〜幕末編 をまとめました
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2021年11月の記事一覧

【小説】奔波の先に ~聞多と俊輔~#13

決行(2)  公使の暗殺を計画し失敗した面々は、一つのところに押し込められ謹慎となった。…

瑞野明青
2年前
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【小説】奔波の先に ~聞多と俊輔~#14

決行(3)  扉を叩き壊して、中に入った三人は、建築用の木材が積み重なっている、作業中の…

瑞野明青
2年前
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【小説】奔波の先に ~聞多と俊輔~#15

決行(4)  京についた聞多たちは年が明けて、騒ぎの処分として7日間在宅を命じられ、その…

瑞野明青
2年前
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【小説】奔波の先に ~聞多と俊輔~#16

策動(1) まずやるべき事を考えた。伝えなくてはいけない人と知られてはいけない事、整理を…

瑞野明青
2年前
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【小説】奔波の先に ~聞多と俊輔~#17

策動(2) 聞多は一晩中考えて、眠れないまま夜が明けてしまった。起き上がる必要もまだない…

瑞野明青
2年前
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【小説】奔波の先に ~聞多と俊輔~#18

策動(3) 聞多は翌日から動き出した。  晋作や桂と話をつけること。  そして、エゲレスに…

瑞野明青
2年前
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【小説】奔波の先に ~聞多と俊輔~#19

策動(4) 自分の部屋に籠もっていた聞多は、大の字になって転がっていた。こんなことで本当に意見は、上に通じているのだろうか。何が正解かもわからないまま、大袈裟にもできず、内密にすべきことを、関係者と思える人たちに話をしている。これで行ければよいが、行けなかったらどうなる。  攘夷、条約の打破に、心血を注いでいる同士たちを裏切ることに、ならなければ良いか。 「あー考えが回っていくのう」  声に出してみた。言葉も宙に舞って消え去ってしまう。  引き止めるものはあるのかないのか。

【小説】奔波の先に 〜聞多と俊輔〜#20

異国(1) 山尾を先に江戸に向かわせて、野村弥吉と聞多は江戸に向かった。今回はもう多少遊…

瑞野明青
2年前
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【小説】奔波の先に 〜聞多と俊輔〜#21

異国(2) 土蔵相模では俊輔が落ち着かないまま、座敷をウロウロ歩いていた。 「なんか時間…

瑞野明青
2年前
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